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松坂を支えた「氣」Tシャツの後継者は阪神・原口 選ぶのはどんな漢字? 

サンケイスポーツ 4/16(日) 15:00配信

 【球界ここだけの話】

 つい先日、阪神・原口が貴重なホームランを打った日に、サンケイスポーツで紹介したささやかなエピソード…書道家・晃鳳さんの文字が気に入ってる、という話が阪神ファンの反響を呼んだ。

 「どんな文字を書かれるのですか?」

 友人からLINE(ライン)が、読者から問い合わせが何件も来た。

 正直、困った。取材後、メモを読み直して、自分の字が読めないほどに「書」にセンスがない私。字が汚いのに、字の説明なんて、できるはずがない。まあ、分かりやすく言えば、「甲子園で売ってる選手の『文字タオル』がそう」。背番号もない、ただ選手の名前だけのシンプルなタオルの文字こそが晃鳳さん著です。

 当然ながら?! 店頭に並ぶ実物を見ても、私はピンとこない。

 「書いてみて、カッコええなと思うのは『江越大賀』。バランスが難しいのは画数がアンバランスな『糸井嘉男』やね」

 ますます分からん。でも、冒頭の記事でも書いたように野球界のスターは瞬時に衝撃を受けるらしい。

 最初にこの文字にビビビと来たのが西武時代の松坂大輔(現ソフトバンク)。当時22歳のスーパースターを訪れた晃鳳さんは「最速」と記したTシャツをプレゼントした。松坂にピッタリの2文字だと確信して。

 「これ、いいですね」

 すでに球界のエースだった男は、何かを感じ取ったのだろう。さっそくオリジナルTシャツをリクエストした。違う文字を指定して。それが「氣」だったという。

 註釈が付いた。

 「『気』じゃないですよ。『氣』です。『メ』じゃないですよ、『米』です」

 横浜高時代から、大事にしていた漢字ひと文字が染め抜かれたTシャツを着る松坂の写真を見た方も多いだろう。

 その後も、ビッグイベントがあるたびに松坂から依頼が来た。

 「また、『氣Tシャツ』を作って下さい」

 優勝がかかった大一番の前、WBC出陣、メジャー挑戦…。節目節目に注文が来て、その都度、晃鳳さんが筆に「氣」を込めて書き、贈り続けてきた。新たに書かれた『氣』が松坂の野球人生を支えてきたのだ。

 今、ソフトバンクで復活を期す松坂。“氣合い”を入れ直しての挑戦の結果は、果たして…。

 晃鳳さんによると、文字を見た瞬間の感激っぷりは松坂大輔以来という原口。偉大な書道家から見ると“松坂の後継者”らしい。もうしばらくしたら、オシャレな漢字の入ったTシャツを着ているかもしれない。

 ちなみに、ノーセンスの私も晃鳳文字の入ったTシャツをいただいている。文字は「虎」-。近所の居酒屋では羨ましがられるが、私、阪神ファンではない。(上田雅昭)

最終更新:4/16(日) 15:00

サンケイスポーツ

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