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飲酒後に顔が赤くなる人は骨折リスクに要注意!?

All About 4/16(日) 20:15配信

◆お酒を飲むと赤くなる人は、なぜ骨折しやすいのか

慶應義塾大学医学部整形外科学教室・宮本健史准教授グループの研究によると、遺伝的にお酒を飲んで赤くなりやすい体質の人は、そうでない人に比べて2.48倍、骨粗鬆症による大腿骨近位部骨折をおこしやすくなるということが明らかになりました(2017年3月27日、学際的総合ジャーナルScientific Reports誌に掲載)。

同大学によると、大腿骨近位部骨折をおこした92名を大腿骨近位部骨折群(骨折群)、大腿骨近位部骨折を起こしておらず骨粗鬆症の診断基準も満たさない48名を正常群として、ゲノムDNAを回収しました。

お酒を飲むと顔が赤くなりやすい人は、アルコール代謝の過程で発生し、二日酔いなどの原因になる「アセトアルデヒド」を分解するはたらきのある「ALDH2」という酵素タンパク質が、遺伝的に活性が弱いか、あるいは欠けていると考えられています。

今回の研究では、お酒を飲むと赤くなる体質の原因とみられる遺伝子多型rs671に着目して、その保有率を骨折群と正常群間で比較されました。

その結果により、

・骨折群では正常群に比べてrs671保有率が高いこと
・その保有により骨折のリスクが2.48倍高くなること

が明らかにされました。

◆飲酒後の顔色だけで遺伝的な体質を容易に推測できる?

今回の調査で注目すべき点は、特に「お酒を飲むと赤くなる人」は、骨折しやすい体質であること。そして、普段の飲酒量に関係なく、骨粗鬆症による大腿骨骨折をおこしやすいということが明らかにされたことだと思います。

大腿骨骨折は、遺伝性があることが知られていましたが、遺伝性についての検査を受けるハードルはまだ高いものです。今回飲酒後の顔色という誰にでもわかるチェックポイントとの関連性が明らかにされたことで、費用のかかる遺伝子レベルでの検査などを受けなくても、遺伝的に骨折リスクが高い体質かどうかということが推測できるようになりました。

もし家族や親しい人に飲酒後に顔が真っ赤になってしまう人がいたら、日頃から飲酒を控えたり、骨の健康を意識したり、生活の中で転倒防止することが大切なことを伝え、将来的な骨折予防につなげていくことには大きな意味があると思います。

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最終更新:4/16(日) 20:15

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