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飛行機の「オーバーブッキング」なぜ起こる? そのとき、日本の航空会社の対応は

4/16(日) 7:00配信

乗りものニュース

「公共交通機関」である飛行機、そのための「オーバーブッキング」

 飛行機を予約しているのに、当日空港に行ってみると満席で搭乗できない、という場合があります。

【写真】オーバーブッキング時、空港に現れた「ご案内」、その内容は?

 航空会社が意図的に所定の座席数よりも多く予約を受け付けているためで、「オーバーブッキング」と呼ばれます。それをする理由について、ANA(全日空)に聞きました。

――なぜ席数より多く予約を受け付けるのでしょうか?

 公共交通機関として、当該便でより多くのお客様にサ-ビスをご提供するためです。便の予約をしていても当日、空港へお越しにならない方がいらっしゃいます。たとえば100席あるうち90人しか集まらなければ、その便にはあと10人乗れたわけです。過去の統計から、特定の曜日や便において数名のお客様がお越しにならない可能性が高いとわかっていながら、その座席を空席で運航することは、「公共交通機関」として、お客様の利便性にそむくことになると考えます。

 また、たとえば100席のところ90席では計算上、ひとりあたりの運賃が高くなります。より多くの座席をご利用いただくことにより、より低価格な運賃を設定することも可能になるのです。

――席数に対しどのくらい予約を受け付けるか、どう見極めているのでしょうか?

 路線によっても、曜日や時間によっても異なります。たとえば、1日1便しかないような離島の便で、当日になって乗れないことがあっては、お客様にご納得いただけません。ある程度の便数があり、次の便にご案内しやすい路線などで設定しています。

オーバーブッキング発生時、ANAはどう対応? 「協力マイル」もらえることも

――オーバーブッキングが発生したとき、どのような対応をするのでしょうか?

 当社(ANA)では、オーバーブッキングが発生した場合に、自主的に便の変更へご協力いただけるお客様を募る「フレックストラベラー制度」を設けています。ご協力いただけるお客様には、所定の「協力金」をお支払いしたうえで、当日の別便あるいは翌日の便、もしくはほかの航空会社の便や、新幹線などの代替交通手段に振り替えていただきます。航空券の払戻しをご希望の場合も同様で、手数料も不要です。代替の交通手段でご旅行いただいたとしても、目的地までは必ずお運びします。代替の交通費や宿泊費はすべて、当方で負担します。

――オーバーブッキングは実際、どのくらい発生するのでしょうか?

 たとえば2016年4月から6月のあいだ、当社では958席分のオーバーブッキングがあり、うち793名のお客様が、自主的に振り替えへ応じて下さいました。

――自主的に応じてくれる人がいなかった場合、どうなるのでしょうか?

 搭乗ゲートでご協力を募る案内を掲示し、お客様にご納得いただけるまで、誠心誠意、お願いをしています。

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 ちなみにANAの「協力金」は、代替交通手段への振り替えが当日であれば1万円で、翌日以降であれば2万円。「ANAマイレージクラブ」会員は、あらかじめ「AMCフレックスパートナー」に登録しておくと、「協力金」の代わりに「協力マイル」で受け取ることもでき、この場合は当日で7500マイル、翌日以降で1万5000マイルです。こうした「フレックストラベラー制度」は、JAL(日本航空)などでも設けられています。

乗りものニュース編集部