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深川麻衣、新境地開拓を模索 乃木坂卒業から10ヵ月の現在地【動画付き】

オリコン 4/16(日) 11:00配信

(C)ORICON NewS inc.

 今や国民的人気を得たアイドルグループの乃木坂46。そんなグループの礎を築いた存在といえる深川麻衣(26)が卒業して約10ヶ月が経過した。深川は現在、北村薫氏の小説が原作の舞台『SKIP』(26日~5月5日、東京・サンシャイン劇場)で女優・霧矢大夢(42)とダブル主演に抜てきされ、けいこに励んでいる。自身にとって乃木坂ラストシングルとなった「ハルジオンが咲く頃」で初めてセンターを掴んだが、舞台ではいきなり“センター”から本格的な女優としてのキャリアがスタート。乃木坂卒業で「今まで気づいてなかった自分のダメなところがわかった」という深川は、それを打破するために動き出している。

■けいこは腹式呼吸から 基礎を大事に勉強中

 同舞台の設定は昭和40年代の初め。一ノ瀬真理子は17歳で、県立高校の2年生。運動会が雨で中止になり、帰宅して、うたた寝をしてしまうと次に目覚めたときは見知らぬ家で同い年くらいの女の子から「お母さん」と呼ばれてしまう。そこで25年の時が過ぎたことに気付いて…という物語。演劇集団『キャラメルボックス』の成井豊氏によって13年ぶりの舞台化となった。

 17歳の一ノ瀬真理子を演じる深川は「13年ぶりの再演で土台がある上なんですけど、メンバーも全く違うので演出家の成井さんも、さらにパワーアップした舞台をやりたいとおっしゃっている。みなさん、個性豊かなのでけいこも楽しくやらせてもらっている」と充実感をにじませた。それでも「まだ、できていない部分も課題も多いので本番が始まる前までに、ちゃんとした物を作れたら」という自覚もある。

 最初の課題だったのは腹式呼吸だ。42歳になった真理子の夫・桜木役の岡田達也に、けいこが始まるとすぐ腹式呼吸ついての教えを請うた。「自分のクセで、どうしても大きな声を出そうとしたり、相手に伝えようとすると前のめりになって呼吸が浅くなって、胸で呼吸をしてしまう。そういうときは、お腹に届くぐらいまで深く息を吸って、声を下に向けて出すといいと教えていただいた。過去に努力をいっぱいしてきたからこそなんですけど、ほかの方はそつなくできている。すごく大きい声なのに気持ちも乗って、かつナチュラル。私の場合は大きい声を出そうとすると必死感が出たり、単調になる。慣れていくしかないですね」。問題に直面しているからこそ「0から教えていただいている」と成長することに貪欲だ。

 また、42歳の真理子役・霧矢と2人で1役に挑戦している。「最初は寄せていったほうがいいのかなと思ったりした。もとは違う人間を1人に見せるので、霧矢さんの仕草だったりを観察した」と外見を似せるように努力したという。しかし、けいこを進めるにつれ考え方が変わった。「最近は外側や動きをまねするよりは気持ちを大事にしていった方がいいかなと。なので、霧矢さんだけが出ているシーンもちゃんと見て、このときはこういう気持ちになっているとか、自分が出ていないからって安心しないで、ちゃんと気持ちも共有するために観察している」と休む時間のないほど集中しているという。

■乃木坂では最後にセンター、舞台ではいきなりセンター

 乃木坂時代に卒業前の最後のシングル「ハルジオンが咲く頃」でセンターを務めた。「3列目とかにいると移動が多かった。でも、センターって全然、動かないんですよ。0番(センター)だから、ずっとそこにいる。あらためてセンターに立って知りました」と振り返る。センターの感覚は特別なものだったという。「ハルジオンは、みんなが包んでくれるような曲だった。振りの中でも、こっちを見てくれたり、みんなが作った花道を通ったりした。5年間、一緒にいた気心知れたメンバーなので安心感もあった」と笑顔を見せた。

 一方で、舞台ではいきなり主役という大役を務める。「助け合ってやっているのは一緒なんですけど、プレッシャーを感じます。自分が舞台の経験がない中で、周りは場数をものすごく踏んできた方。すごい恵まれた大きな役をいただいて、足を引っ張れない。だからこそ、頑張らないとなと思いますね」。ただ、乃木坂での経験を糧にプレッシャーをプラスに変える。「自分が乃木坂で5年間やってきたことは、絶対に繋がっていると思う。そこに自信を持ちつつ、あとは先輩の胸を借りるつもりで。うまくやろうとするのではなく、恥ずかしさとか、失敗したらどうしようとか、という思いを全部捨てて、ちゃんと本気でぶつかっていく。じゃないと同じところに気持ち的に立てないですね。ちょっとでも追いつけるように本番を迎えたいです。緊張感も楽しみたいですね」と決意を明かした。

 今でも乃木坂のことは気にかけている。出せば大ヒットとなるメンバーの写真集も深川から流れが始まった。「なにげなく家に帰って、テレビを見ていたら出ていて『おっ』となる。自然と情報が入ってくるので、みんな頑張ってますよね」。今も連絡は取り合っていて、舞台の観劇や、食事の約束をしている。また、乃木坂から巣立ったことでプライベートな時間も増えた。「圧倒的に自由な時間が増えた。友だちと外食に行ったりしますね。自炊もゆとりを持ってできるようになった。最近、器とかに興味があるんです。舞台が終わったら陶芸教室に通いたいなって思いました」と計画を笑顔で明かした。

■インスタグラムも開設「これまでの自分を打破」が目的

 卒業して自身に対する考え方も大きく変わった。乃木坂時代は最年長ということもあり、お姉さん的な役割をこなした。“聖母”という愛称からも分かるようにメンバーを大きく包み込むような存在だった。ただ、それがよくないクセも誘発したという。「(卒業して)今まで気づいてなかった自分のダメなところがわかりました。3人で取材を受けたら、まとめたり、話がはみ出さないようにしたり、バランスをとったり、誤解して伝わったらどうしようと無難にやっていた。逆に1人になったら消極的になっちゃったんです」。若いメンバーが暴走しないように保護者のような存在となってしまい、それが遠因となり積極性を欠いた。その殻を打ち破るため、自ら動き出している。

 26歳の誕生日だった先月29日に初のSNSとなるインスタグラムのアカウント(@fukagawamai.official)を開設したのも、そのためだ。「自分で積極的に声を出していくのは大事だなって思った。思ったことを、そのまま言葉にしていきたい。まとめようとするクセを打破していきたいですね。(インスタグラム開設も)こわごわとやるのはよくないと思ったんです」としっかりした口調で語った。「公式ブログもやっているんですけど、ブログは文章がメインでファンの方にしっかりと文章で伝えたいときに。インスタグラムは簡単に検索できるので、気軽に知ってもらえるように。こういう子なんだって知ってもらえるんだっていう面でいいんじゃないかって」と用途に分けて活用していく。卒業から約10ヵ月、深川はいま、乃木坂とは違った輝きを放ち始めている。

(C)ORICON NewS inc.

最終更新:4/16(日) 11:00

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