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「ほぼ日」上場1ヶ月 糸井重里さんが考える次の挑戦とは?

4/16(日) 9:39配信

BuzzFeed Japan

東証ジャスダック市場に「ほぼ日」が上場してから1ヶ月。変化はあったのか?社長を務めるコピーライターの糸井重里さんがBuzzFeed Newsのインタビューに応じた。【BuzzFeed Japan / 石戸諭】

ほぼ日は上場でなにか変わった?

998年6月6日。無料で読めるウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」がスタートしたこの日が「ほぼ日」の誕生日である。

1980年代、時代の最先端にいたコピーライターは流行らなくなった「糸井重里」を見つめ直し、新たな表現の場をインターネットに求めた。

「もうインターネットビジネスは出尽くしている」「いまさらやるの?」。

周囲の懐疑的な声を押し切ってはじめたウェブサイトは、続けているうちに「ほぼ日手帳」などヒット商品を生みだす「場」に育ち、ついに企業名になった。

2017年3月16日の上場で「ほぼ日」は変わったのか。

糸井さんが口を開く。

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本当は変わってないんですけど、いちばん大きいのは、ぼくがほんとうの意味で社長になったということです(笑)。

上場したあと、ぼくのなかに「おじさん」と「お父さん」両方の成分があるということにあらためて気づいたんです。

ぼくは、どちらかというと、いままで映画にでてくるような居候のおじさんをイメージして、会社をやっている感覚だったんです。

それをほぼ日では「船長」と「乗組員」という関係で語ってきました。

つまり、こっちに進路をとるぞと決めて「じゃあ、あとは任せた」といって会社を忘れる時間があってもよかったんです。

どこか力が抜けたような感じで、全責任を負わないようにしてるように見えるんだけど、ほんとうは真面目に大勢の自由を維持するために頑張るみたいなポジションですよね。

いままではこれでよかった。

上場したあとは「お父さん」成分が強くなってくるんですね。お父さんは「じゃあ、あとは任せた」じゃなくて、もっと確信を求める。

おじさんだったら「いいよ。やりなよ」って言ったんだけど、お父さんだと「いや、ちょっと待てよ。もっといいプランがあるんじゃないか。自分たちのビジネスモデルに照らし合わせてもっと考えられる」と聞いてくるんですね。

ぼくのなかのお父さんは「社長」として必要なことを問いかけてくるんだけど、強くなりすぎて「おじさん」がいなくなると、それはそれで危ういなぁと思っています。

「じゃあ、あとは任せた」のほうがいいときはありますからね。ここにきて、やっと、おじさんが戻ってきたかなぁ。

大事なのはバランスだっていうのはわかっているんですけど、意識的に使い分けるっていうのはできないんですよ。
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最終更新:4/16(日) 9:39
BuzzFeed Japan