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MLB初女性GMに最も近い人物は、野茂ドジャース“移籍”の影の仕掛け人!?

4/16(日) 12:46配信

Full-Count

現地メディアがヤンキースGM補佐、アフターマン氏を特集

 毎年4月15日はメジャーリーグにとって特別な1日だ。この日は“ジャッキー・ロビンソン・デー”と呼ばれ、アフリカ系アメリカ人初のメジャー選手が誕生した日。その選手の名前はもちろん、ジャッキー・ロビンソンだ。かつては白人しかプレーすることを許されなかったメジャーリーグだが、1947年にブルックリン・ドジャースでデビューたロビンソンを皮切りに、今では様々な人種の選手たちがプレーしている。

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 MLB公式サイトによれば、今季メジャー開幕ロースター(故障者リスト入り選手も含む)に名を連ねた選手の約29.8パーセントにあたる259選手が、アメリカ合衆国以外の国や地域で生まれた選手だという。急ピッチで国際化が進み、LGBT(性的少数者)への理解も深める活動が進むメジャーで、ありそうでまだ実現していないのが女性GMの誕生だ。

 現在コミッショナー・オフィスの幹部に名を連ねるキム・アン氏は、これまでパドレスなど4球団で5度、GM候補として面接に臨んだが、初の女性GM誕生には至らなかった。その他にも候補者はいるのだろうか? 米スポーツ専門局「ESPN」公式サイトでは、もう1人の候補者、ヤンキースでGM補佐を務めるジーン・アフターマン氏について特集記事を組んでいる。

 記事では、ヤンキースのキャッシュマンGMが「ヤンキースのコンプライアンス責任者であり参謀」と敬意を払い、「私にできて、彼女にできないわけがない」とGM候補に“全面押し”するアフターマン氏の経歴や人となりについて紹介している。その中でも興味深いのは、1995年にメジャーデビューし、アメリカを席巻した野茂英雄氏のドジャース移籍の舞台裏では、アフターマン氏が影の仕掛け人として動いていた、というのだ。

日米野球協約を徹底的に精査し、発見した「合法的な抜け穴」

 1991年に弁護士資格を取得した後、ひょんなことからスポーツ選手の代理人を務める団野村氏と仕事をする機会があり、これをきっかけに代理人の世界に飛び込んだという。当時、日本のプロ野球選手は1軍経験が10年なければメジャー移籍できないという仕組みを知ったアフターマン氏は、「それはおかしい」と日米野球協約を徹底的に精査し、「合法的な抜け穴を見つけた」そうだ。それこそが「任意引退」という形を取ったメジャー移籍だったという。

 記事では「実例を作る必要があったの」というアフターマン氏の言葉を紹介。その実例第1号になったのが、野茂氏だったというわけだ。1998年には、広島でプレーしていたアルフォンソ・ソリアーノが「任意引退選手」としてヤンキースに移籍。故・伊良部秀輝氏のヤンキース移籍にも関わり、こういった働きが認められたことで、後にヤンキースでGM補佐職に就くことになったそうだ。

 ヤンキース入り後は松井秀喜氏の獲得に尽力。現在所属する田中将大投手に至るまで、ヤンキースには数々の日本人選手が所属してきた。

 肝心の「メジャー初女性GM」に関して、アフターマン氏は「私はアドバイザー的立場が好きなの」と話し、全く興味がないそうだ。とは言え、近年ではドラフト対象者として女子選手の名前も挙がるようになってきた。メジャー初の女性GMが誕生し、また新たな門戸が開かれる日もそう遠くはないのかもしれない。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:4/16(日) 12:46
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