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倉木麻衣、コナンと歩んだ17年 葛藤&ボランティア活動で得た、歌手としての決意

クランクイン! 4/16(日) 7:20配信

 国民的アニメの劇場版第21弾『名探偵コナン から紅の恋歌(からくれないのラブレター)』の主題歌を、倉木麻衣が担当する。倉木とコナンとのコラボは、TVアニメのエンディング曲「Secret of my heart」に始まり、通算21曲目。倉木は「コナンは家族のような大切な存在」としみじみ。歌うことに悩み、歩みを止めたこと。そこから見えた光など、コナンと歩んだ17年について胸の内を明かしてもらった。

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 江戸川コナンと服部平次という東西の名探偵が難事件に挑む姿を描く本作。21曲目というのはコナン史上最多のコラボとなるが、倉木は「とっても光栄」と感無量の面持ち。「単行本が出た頃から、コナンが大好きで。歌手になってコラボをさせていただいた時も大感激。そこからずっと一緒にコナンと音楽を作って、一緒に育ってきた家族のよう」と並々ならぬコナン愛をあふれさせる。

 「渡月橋 ~君 想ふ~」には、「会いたいけれど会えない、それでも相手を想うという切ない恋模様を詞に込めました」と登場人物たちの恋する想いを詰め込んだ。「京都が主な舞台とあって、和楽器も取り入れています。コナンとご一緒することで、私もいつも新しいジャンルにトライすることができます」とコナンは、新たな世界へのきっかけをくれる存在でもある。

 「Secret of my heart」がエンディング曲に抜擢となったのは、倉木が17歳の時。当時は「学生とお仕事を両立していたので、楽曲を作ってライブをしてと、いっぱいいっぱいでした」と必死だった。「卒業して音楽と向き合う時間が増えていく中で、新しい自分を発見してきました。中国にツアーに行くと、“コナンくんのお姉さん”と呼ばれたりするんです。コナンを通じて、たくさんの人と繋がれています」。


 コナンの存在も励みに世界で活躍する彼女だが、歩みを止めた時期もあったと告白する。「5年ほど前ですが、歌い方に悩んでしまった時期があって。考えすぎてしまったんです。色々な楽曲にチャレンジしたいと思いながら、それをどう表現していいのかわからなくなってしまいました。ライブで全力を出した後は、燃え尽き症候群のようになってしまって。同じ環境にいる中で、自分を見失ってしまった時期です」。

 葛藤が渦巻く中、「歌うことを少しやめて、環境を変えよう」と決心。自分の足元を見つめ直した。「イギリスに短期留学をしたり、1年ほど外を見て気持ちを変えていく経験をして、やっぱり自分は音楽に支えられているんだと思うことができました。ファンの皆さんが一緒にいてくれることも感じて、皆さんも色々な思いを持ちながら頑張っているんだと改めて思った。音楽を通して、気持ちを取り戻すことができたんです」。

 悩んだ時も「コナンの諦めない気持ちに勇気をもらう」とコナンが力になった。そして2006年に出会った「MOTTAINAI運動」で知られる環境保護活動家ワンガリ・マータイの言葉も、彼女の音楽への思いを支え続けるもの。「マータイさんと対談をさせていただく機会があって、“あなたは歌を通して大事なことを発信してください”と言っていただいて。小さな頃からボランティア活動には興味があったのですが、マータイさんの言葉もあり、微力ながらも自分にできることがあると思いました。音楽の楽しさを伝えるためにカスタネットを贈ったり、昨年はカンボジアに寺子屋を建てたんですよ。子供たちの“ありがとう”という笑顔を見て、本当によかったと思いました」。

 今は「人生は一度きり。苦しいこと、葛藤することがあっても、最後はスマイルになれたらいいなと。そんな歌を届けていきたい」との思いで邁進している。インタビュー中も「コナンが困難」「倉木麻衣がてんてこまい」などダジャレトークが炸裂。「ステージに上がる時にマイクを忘れちゃうくらい天然なんですよ」とキュートな素顔を見せる彼女の周囲は、温かなスマイルに満ちていた。(取材・文・写真:成田おり枝)

 『名探偵コナン から紅の恋歌』は4月15日より公開。

最終更新:4/16(日) 7:20

クランクイン!