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「アツフルじぶ」考案 リンゴで長町名物料理、青木クッキングスクール

4/16(日) 2:00配信

北國新聞社

 青木クッキングスクール校長で料理研究家の青木悦子さん=金沢市長町1丁目=は、金沢を代表する料理「じぶ煮」にリンゴを加えた「アツフルじぶ」を考案した。明治期に長町ではリンゴ畑が広がっていたことや、幕末に藩主の妻女が餅にリンゴをつけて食べていた記録があることを基に生み出した味で、長町発の名物料理に育てたいと意気込んでいる。

 アツフルじぶは、鴨肉(かもにく)とすだれ麩(ふ)、季節の野菜で仕立てたじぶ煮を、加熱した薄切りのリンゴの上に盛り付け、わさびを添えた煮物。味のバランスを取るため、リンゴにはワインをからめて焼くなど試行錯誤した。青木さんが監修する飲食店「四季のテーブル」で試食を重ねたところ、「フレッシュで爽やか」と好評だという。

 同スクールが今月10日、長町料理塾としてスタートしてから60年の節目を迎えたことを記念し、長年お世話になっている長町らしい味の名物を作り育てることを目指す。

 リンゴを主役にしたきっかけは、同スクールと北陸大、金沢星稜大が連携して開く食文化セミナー「いしかわ食文化物語」で「アツフル」を取り上げたことにある。アツフルの表記は、幕末の加賀藩士小川仙之助が記した日記に登場する。加賀藩13代藩主前田斉泰のころ、妻女がいる「奥」で、餅にアツフルをつけて食べるくだりがあり、加賀藩とともに栄えた長町にふさわしいと判断した。

 いしかわ産業化資源活用推進ファンド(活性化ファンド)事業に採択されており、当面は四季のテーブルで提供する。同時進行で中華まんの皮の中にアツフルじぶを入れた「アツフルまん」や、リンゴとみそ、蜂蜜を合わせた「アツフルみそ」なども開発している。

 青木さんは「リンゴは鴨はもちろん、わさびとも不思議なくらいによく合う。長町で、歴史を踏まえた味をいただくという感動を差し上げたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:4/16(日) 2:00
北國新聞社