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中年になったら運動習慣つくろう/鎌田實健康連載

日刊スポーツ 4/16(日) 13:22配信

<鎌田實の健康で幸せに生きるための技術(7)>

 運動をすると、<1>肥満の予防になる。<2>血圧を安定化させる作用がある。

・寝たきりの予防に運動

 <3>年をとると筋力が低下して、フレイルという虚弱になり、将来寝たきりの大きな原因になるが、運動はこれを防ぐことができる。<4>運動する人は大腸がんが少ないという研究報告もある。<5>心臓病、脳卒中のリスクも減る。

・運動は認知症予防にいい

 <6>認知症を予防する。<7>運動するとよい睡眠につながる。<8>運動している人の方が鬱(うつ)病になりにくい。という論文が出た。

 2016年9月に発表されたヘルシンキ大学の研究によると、中年期の運動習慣は、高齢になってからの認知症の発症リスクを低下させるという。66歳から97歳の双子の3050人を対象にした運動習慣と認知機能の調査でわかった。

・1日20分の歩行で十分

 適度に活発な運動を日常的にやっている人は、運動していない人に比べ、認知機能が維持されていることが判明した。脳内の神経細胞の可塑(かそ)性を改善させたりすることによって、認知機能を良くしているのではないかと推測された。

・40分以上歩いても効果は延びない

 しかし、運動はたくさんすればいいというのではなく、歩行の歩数は1万2000歩、40分で頭打ちだという。1日8000歩。時間にすると20分くらいで十分というデータも出ている。

・「いい加減」でいい

 中年になったら、無理をしないことが大事。けれど、やり続けることが大事。「がんばらない」けど「あきらめない」。軽い運動を続けよう。「いい・かげん」がいいのだ。

 ◆鎌田實(かまた・みのる)1948年(昭23)6月28日生まれ、東京都出身。東京医科歯科大医学部卒。長野・諏訪中央病院院長で「健康づくり運動」を実践。脳卒中死亡率の高かった長野県の長寿日本一に貢献。04年からイラク支援を始め、小児病院へ薬を届けたり北部の難民キャンプ診察も続けてきた。文化放送「日曜日はがんばらない」(毎週日曜午前10時)出演。

最終更新:4/16(日) 13:22

日刊スポーツ