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<皇太子さま>マレーシア教育に尽力、森敬湖さん遺族と面会

毎日新聞 4/17(月) 0:35配信

 【クアラルンプール高島博之】マレーシアを訪問中の皇太子さまは16日、幼少時にマレーシアに移住し、戦後、同国の教育に尽力した森敬湖(たかみず)さん(1986年11月に78歳で死去)の次男カツノリさん(77)と面会された。

 森さんは10年に3歳で両親と共にマレーシアに移住した。教師になったが、41年12月に日本軍が英領だったマレーシアへの上陸作戦を始めると、日本人であることを理由に英軍に拘束され、インドで抑留された。47年にマレーシアに戻ると再び教師となった。生活の厳しい子供たちに自らの給料で教科書を買い与えることもあったという。

 57年のマレーシア独立前、日本人を帰国させる政府の命令が出た。教え子たちが「森さんを帰国させないで」と政府に嘆願し、帰国は見送られた。その後、森さんは、奨学金の創設や、日本企業がマレーシアに進出する支援などに貢献した。

 カツノリさんとの面会で森さんの思い出を聞いた皇太子さまは、「苦労されましたね。戦争の困難な時を過ごされたのですね」と声をかけていた。

 クアラルンプール日本人会の万代利夫副会長は「日本とマレーシアを愛した森さんは、見返りを求めず多くの人を助けていた。両国の友好に与えた影響は大きい」と話している。

最終更新:4/17(月) 0:35

毎日新聞