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【上州この人】世相や人間観察巡りあった天職 群馬弁護士会会長 釘島伸博さん(67)

産経新聞 4/17(月) 7:55配信

 紆余曲折を経て弁護士となって、来年で4半世紀が過ぎる。司法修習生として来県、拠点を群馬に置き4月から弁護士会会長に就任した。天職と語る弁護士業への思いと課題を聞いた。

 --弁護士は天職だとおっしゃいました

 「『人生とは、なんだろう』と小さい頃から考えていた。弁護士をしていると問題を抱えている人が向こうからくる。そういう意味で社会の変遷が見える」

 --弁護士を目指した理由は

 「高校を卒業したころ学生運動が盛んだったが共感できなかった。いい大学に行っていい会社に入るという目標もおかしいと思っていた。それでインドへ渡り、瞑想(めいそう)などもしてみたが答えはわからなくて。高校で(現役時に)大学受験しなかったのは私だけだった。叔父が弁護士で、悠々自適にしているなと思った。目指すものがなかったし、弁護士にでもなろうかな、と」

 --学生時代、バーテンダーなどの経験もあるとか

 「インドから帰国後、東京の池袋や新宿で働きました。世相や人間を見るのに一番手っ取り早い(仕事)と」

 --出身は山口県下関市。群馬で活動している理由は

 「司法修習生として来たのが縁で、それ以来弁護士登録はずっと群馬です」

 --趣味は

 「ゴルフです。専ら歩くためですね。冬を除き週1回はプレーしています。あとは加圧トレーニングです」

 --弁護士会会長としての目標は

 「人生一回りしてから本当にいい経験をさせていただくことになった。弁護士会自体がこの10年で激変している。弁護士の数が非常に多くなって、年収が300万円くらいの弁護士もたくさん。業務改革も本気で考えないといけない」

 --他の点では?

 「弁護士を親しみやすい存在にしたい。妙案はないが、各弁護士の自覚が第一です。いまだに弁護士に相談するのは敷居が高いと思われている。あとは中小企業の支援。中国など外国と取引している会社には英語でどのように書類を作るだとか、それ以外にも後継者問題などで苦労されている。今年から県中小企業団体中央会を訪問したりしています」

 --教育について強い思い入れがあるそうですね

 「日本人はすばらしい民族なんだと、小さい子供たちにもぜひ、教えてほしい」

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 〈くぎしま・のぶひろ〉昭和25年山口県下関市生まれ。早稲田大法学部卒。弁護士。平成5年に弁護士登録し、現在は釘島総合法律事務所所長(前橋市古市町)。高校卒業後、インドで1年半にわたり、旅をした経験を持つ。29年4月、群馬弁護士会会長に就任。

最終更新:4/17(月) 7:55

産経新聞