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「頭かじられ…」発見者語る"ヒグマ急襲"の怖さ 2年前の死亡事案と同じ?「否定できない」 北海道

北海道文化放送 4/17(月) 19:55配信

UHB 北海道文化放送

 北海道標茶町で4月16日、山菜取りの男性が、ヒグマに襲われ重傷を負いました。発見者のハンターの証言から、当時の被害者の様子が明らかになりました。

 4月16日午前8時すぎ、標茶町塘路の山林で一人で、ギョウジャニンニクを採りに来ていた54歳の男性が、ヒグマに襲われる事故が起きました。

 現場で男性を最初に発見したのは、ハンターの後藤勲さんでした。

 北海道猟友会 後藤勲さん:「約50メートル位の所まで、本人は這い上がって来たと思うんですよ。30~40センチ位の木の所にうずくまっていたと」

 被害者の男性は、自力で携帯電話を使い、警察や消防に通報しましたが、大ケガを負っていました。

 北海道猟友会 後藤勲さん:「あまり見たくないような顔になっていましたけど…。頭から血、頭は恐らくかじられたと思うんだけど、首と顎に切り傷があってね」

 標茶町では2015年、山林で作業をしていた男性が、ヒグマに襲われ命を落としました。

 子グマを産んだばかりの母グマの仕業でしたが、ハンターは、今回も同じクマの可能性を指摘します。

 北海道猟友会 後藤勲さん:「そのクマではないか、ということは否定はできない。"縄張り"というのがあって、約5キロ四方までは縄張りありますからね。(今回の現場が)その圏内に入っている事も事実」

 現場は、急斜面の下に沢が流れる湿地で、今が旬のギョウジャニンニクがたくさん生えています。地元では穴場として知られているといいます。

 北海道猟友会 後藤勲さん:「誰しもそこに行きたがる。みんなが入りたいと。きょうも現実にその道路までの間に、4台も5台も(車が)ありましたからね」

 標茶町役場などは、さらなる事故を防ぐため、現場につながる林道を通行止めにしました。しかし、事故直後から多くの人がやってきます。

 山菜採りに来た人:「何日か前もクマ出たんでしょ? おっかなくない(怖くない)んだよ!」

 クマがいるという認識はあるものの、身の危険は感じないといいます。

 山菜採りに来た人:「吠えても何も悪い事しないんだよ、クマ。おとといも採りに来たばっかりだから」

 Q.クマの形跡は?

 山菜採りに来た人:「ある、ある。穴もあるし、足跡もある。こっちが何かしない限りは大丈夫だよ」

 こうした状況をハンターは危惧しています。

 北海道猟友会 後藤勲さん:「自分だけは大丈夫とか、"鈴"鳴らしていけば大丈夫とか、爆竹鳴らせば大丈夫とか思っていたってね、それは間違いですよね。特に、いま時季は、子連れのクマがいることが一番の問題。母グマは何が何でも、(人間から)子グマを守ろうとするから、向かって来るということをしっかり覚えておかないと」

 ヒグマに襲われて死亡したりケガをしたりする事故は、4月と10月が最も多くなっています。4月1日から5月末までは、春のヒグマ注意特別期間。野山に入る際には十分な注意が必要です。

 北海道では、17日午後3時過ぎに、同じく東部の浜中町茶内のコンビニ付近で、国道44号線を横切るヒグマ1頭が目撃されています。

 最もクマによる被害が多い4月、くれぐれも注意が必要です。

UHB 北海道文化放送

最終更新:4/17(月) 20:08

北海道文化放送