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土井利位の業績紹介 古河歴史博物館

茨城新聞クロスアイ 4/17(月) 7:00配信

江戸時代に日本で初めて雪の結晶を顕微鏡観察し学問的な記録として残した、旧古河藩主、土井利位(としつら)の業績を紹介する企画展「雪の殿さま 土井利位」が、古河市中央町3丁目の古河歴史博物館で始まった。利位が雪の結晶の形について図案化し発表した「雪華図説」の解説のほか、江戸時代の雪の結晶の図案をあしらった衣類や印籠、手紙類など計55点が展示され、来館者の関心を集めている。会期は5月7日まで。

利位は1832(天保3)年に、雪の結晶の形を描写した「雪華図説」を刊行。雪の結晶のデザインは同書刊行をきっかけに流行し、大名だけでなく庶民の衣類などにまで取り入れられて広まった。

同展は、鎖国時代に欧州文化を受容したという歴史の解説だけでなく、美術・デザインの展示としても楽しめる。現代の科学的な立場からの「雪華図説」についての研究考察も紹介されている。

同館学芸員の永用俊彦さんは「雪の結晶を観察した利位は、その文様を身の回りの品々にデザインとして取り込んでいった。同展では、江戸時代に雪の結晶の文様がどのように社会に受容されていったかを知ることができる。デザイン史的な側面にも関心を持ってもらえれば」と話している。

同展についての問い合わせは同館(電)0280(22)5211。

(冨岡良一)

茨城新聞社

最終更新:4/17(月) 7:07

茨城新聞クロスアイ