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プレーオフの末V逸し涙…上田桃子はなぜ勝てなかった?

日刊ゲンダイDIGITAL 4/17(月) 12:31配信

【KKT杯バンテリンレディス 最終日】

 2位に2打差をつけて最終18番パー5を迎えた上田桃子(30)にとって、今大会10年ぶり2度目の優勝と、3年ぶりツアー通算12勝目は目前だった。

 上がりホールは初日、2日目とも2打目にユーティリティーを使ってバーディーを奪っており、相性が良かったからだ。

 ところが本戦18番では初めて2打目をレイアップ。残り63ヤードの3打目はピン上10メートルと寄せきれず、下り1メートルのパーパットを外して3パットボギー。同組の西山ゆかり(34)がピン上5メートルからバーディーパットを沈め、土壇場で上田に追いつきプレーオフに突入した。

 18番で行われたプレーオフで上田は、「先手必勝なので右のバンカーでもOK」と2オンを狙った。しかし、ボールは狙いより左方向に飛び出してグリーン手前の池につかまり4オン2パットのボギー。パーセーブした西山に1ホール目で逆転負けを食らったのだ。

「上田は戦い方が一貫していなかった」と評論家の宮崎紘一氏がこう指摘する。

「本戦18番ではレイアップの守りに入ってパーセーブでもいいと考えたのだろう。しかしボギー、バーディーで西山に追いつかれ、プレーオフでは一転して攻めに出た。ここ2年間勝利から遠ざかっており、しかも地震復興の地元熊本の大声援を受けていた。早く決着をつけたい気持ちが強く、地に足がついていなかった。本来なら楽勝ペースなのに、冷静さを失って自滅してしまった。プレーオフでの2打目はつま先下がりのライで、この時季は芝が薄くてユーティリティーを手にするにはリスクが高かった。上田は攻め方がチグハグで、マネジメントができていなかった。一方の西山は本戦、プレーオフともレイアップの3打目勝負と同じプレースタイルを貫いた。戦い方を変えれば不安が生じる。その差が勝敗に出た」

 試合後、「勝って頑張っていこうという思いを(地元に)伝えられず、情けないと思う」と涙を浮かべて振り返った上田。「アグレッシブに行く」をテーマに掲げた最終日だったが、最後の最後でカラ回り。詰めが甘いと指摘されても仕方ないはずだ。

最終更新:4/17(月) 12:31

日刊ゲンダイDIGITAL