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<競泳>「世界の北島」手本に飛躍 新星・大橋400日本新

毎日新聞 4/17(月) 10:19配信

 競泳の世界選手権(7月、ブダペスト)の代表選考会を兼ねた日本選手権が16日に閉幕した。大会では三つの日本新記録が出たが、脚光を浴びたのが女子400メートル個人メドレーで3秒超も更新した21歳の大橋悠依(ゆい、東洋大)。大学入学後に才能が開花して、200メートル個人メドレーとともに初めて世界選手権の代表切符を勝ち取った。

 大橋は滋賀・草津東高出身。全国高校総体の出場経験はあるが、知られた存在ではなかった。五輪で2大会連続2冠を達成した北島康介さんを指導していた平井伯昌コーチがいる東洋大へ進学したが、極度の貧血に悩まされるなど体調面に不安を抱えていた。

 食事面を見直すなどし、一昨年夏にようやく不安が消えた。個人メドレーの課題は平泳ぎだった。同じプールで練習していた北島さんら平泳ぎを専門種目にするスイマーを観察した大橋は「手と足のタイミングなど基本ができるようになった」と手応えをつかんだ。

 リオデジャネイロ五輪の代表選考を兼ねた昨年4月の日本選手権で3位と、あと一歩まで迫った。平井コーチからは「次は代表を狙っていかないといけないぞ」と励まされ、「来年こそはと思い、心身ともに成長できた」と大橋。今年2月には自己ベストを更新して自信もついた。

 400メートル個人メドレー決勝は身長173センチの大きなストローク(腕のかき)を持ち味に、得意の2種目めの背泳ぎで日本記録を2秒07上回るラップタイムを刻んだ。平泳ぎでもスピードは落ちることはなく、最後の自由形でも加速。リオ五輪銅メダル相当のタイムをマークした。

 好記録を打ち立てた後も200メートル個人メドレーと200メートル背泳ぎで自己ベストを更新し、好調をキープした。大橋は「世界水泳は憧れの舞台。出るだけの大会にしたくない」と力強い。平井コーチは「あと1、2秒縮めれば良い色のメダルが狙える」と期待した。【村上正】

最終更新:4/17(月) 10:31

毎日新聞