ここから本文です

au・ソフトバンクスマホを「SIMロック解除」してドコモ系MVNOで使うには?~IIJが解説

Impress Watch 4/17(月) 11:00配信

 インターネットイニシアティブ(IIJ)が15日に実施したMVNO「IIJmio」のユーザー向けイベント「IIJmio meeting 15」にて、「auやソフトバンクのスマートフォンをSIMロック解除して使うとどうなるか」を検証した内容が発表された。登壇したのは、同社で技術広報を担当する堂前清隆氏。

【この記事に関する別の画像を見る】

 SIMロックとは、キャリアが自社のネットワーク以外で端末を使えないように、端末側に制限をかける仕組み。2017年4月現在、NTTドコモ、au、ソフトバンクが販売しているスマートフォンの多くはSIMロックがかけられている。このSIMロックを解除することで、「SIMロックフリー」の状態となり、販売されたキャリア以外でも利用できるようになる。

 また、SIMロックを解除しただけでは、通信サービスを十分に利用できない場合がある。そこでポイントとなるのが対応周波数の問題だ。堂前氏は「iPhone」と「Androidスマートフォン」の2つのケースで、SIMロックと対応周波数の問題を紹介した。

 堂前氏は、MVNOが“格安スマホ”としてユーザー層を拡大していく中で、「今まで大手キャリアで使っていた端末をそのまま使いたい」「中古のスマートフォンを購入してIIJmioで使いたい」という問い合わせが増えているという。今回の検証内容は、そのようなユーザーに向けた参考情報として案内された。なお、IIJmioのドコモプラン(タイプD)では、SIMロック解除したau、ソフトバンクの端末は動作保証の対象外となっている。

□iPhoneはSIMロック解除すれば問題なく利用可能

 大手キャリアで販売されたiPhoneは、2015年発売のiPhone 6s以降がSIMロック解除の対象となっている。iPhoneの場合、背面に刻印されている「モデル番号」が同じであれば、同じ通信機能を搭載している。

 2015年以降に発売された日本向けのiPhoneは、どのキャリアも同じモデル番号となっている。そのため、どのキャリアのiPhoneでもSIMロック解除さえ行えば、IIJmioのタイプD(ドコモ回線)やタイプA(au回線)で利用できる。なお、ドコモで販売されたiPhoneは、SIMロック解除をしなくても、そのままドコモ回線のMVNOで利用できる。

 SIMロック解除の手続きは、購入したキャリアに申込んで行う。SIMロック解除対応の機種であることのほかに、購入後180日を経過していること(今後短縮される予定)、ネットワーク利用制限の対象(いわゆる赤ロム)ではないことが条件。auでは中古で購入した端末でも解除できるが、ドコモやソフトバンクの場合、本人が購入した端末でないと解除できないなど、細かい条件で違いがある。

参考:3キャリア「SIMロック解除」案内ページNTTドコモ:SIMロック解除の手続き
au:SIMロック解除のお手続き
ソフトバンク:ソフトバンクの携帯電話を他社で利用する / SIMロック解除□Androidスマホは対応周波数に注意

 Androidスマートフォンでは、「対応周波数」に注意が必要だ。例えば「Galaxy S6 edge」のように、同じ機種が複数のキャリアから販売されていても、それぞれの通信性能が異なることが多い。販売したキャリアのネットワークで使う周波数を中心に対応するからだ。そのため、別のキャリアで使おうとすると、「エリアが狭い」「電波が弱い」と感じてしまうことがある。

 NTTドコモの場合、地方を中心にLTE Band19(800MHz帯)という周波数だけで整備をしているエリアが多くあり、これに対応していない機種では、そのエリアで圏外になってしまう。この検証のため、堂前氏はLTE Band19のみで提供されている地域に実際に行き、検証した結果を報告した。

 IIJmioのAプランなど、au回線のMVNOでドコモやソフトバンクが販売した端末を使う場合、より注意が必要だ。auで販売された「au VoLTE」対応のスマートフォンなら、SIMロック解除すればそのまま利用できる。しかし、NTTドコモやソフトバンクで販売されたスマートフォンでは、SIMロック解除を行ってもau VoLTEを利用できない可能性が高く、データ通信しか利用できない場合が多い。

 また、Androidスマートフォンでは、テザリング機能など、通信サービス以外の機能が利用できないことがある。SIMロック解除したときの挙動は、機種により異なり、「実際にSIMロック解除してみないと、使えるかどうか分からない」(堂前氏)という。キャリア独自のアプリも使えなくなるため、機種によっては「アプリが利用できない」という通知が表示されることもある。

 そのほか、iPhone/Androidの共通の注意点として、購入したキャリアの有料保証サービスは解約した時点で利用できなくなり、修理は実費負担となる。IIJmioでは、SIMカードを利用しているスマートフォンが壊れた際の修理代をサポートする「つながる端末保証」をオプションとして提供している。

ケータイ Watch,石井 徹

最終更新:4/18(火) 14:52

Impress Watch