ここから本文です

国際会議できるホテル宴会場に 需要見込み京都・滋賀で改装

京都新聞 4/17(月) 23:00配信

 京都や滋賀のホテルで、宴会場などの設備を国際会議や企業研修旅行、展示会を意味する「MICE(マイス)」に対応できるよう改装する動きが目立っている。婚礼件数の減少で設備の稼働率が落ちる中、MICEは自治体が誘致に力を入れており、今後の需要が見込めるためだ。各ホテルは、音響映像設備を拡充したり、分科会向けに小会場を設けたりして、受け入れ態勢の整備を急いでいる。
■「MICE」対応、音響や映像設備充実
 京都ホテルオークラ(京都市中京区)は17日、4階の大宴会場「暁雲」を3億円かけてリニューアルすると発表した。空間を広々と感じられるよう壁面などを設計変更するほか、大規模な会議での利用を想定して200インチの大型スクリーンを3面から5面に増設し、音響設備も一新。8月下旬に利用開始する。
 同ホテルは「国際会議の問い合わせも増えており、婚礼のほかにMICEの受注増にもつなげる」(営業企画課)としている。
 ホテルグランヴィア京都(下京区)も今月上旬、MICEの分科会などに利用できるよう、3階のウエディングサロンを移設し、空いたスペースに小宴会場2室を開設。大宴会場には資料投影に活用できる高性能プロジェクターを導入した。「週末は従来通り婚礼に力を入れ、平日などは大規模会議の利用を増やしたい」とする。
 全室を順次改装中のグランドプリンスホテル京都(左京区)やびわ湖大津プリンスホテル(大津市)も、幅広い国際会議の参加者を受け入れられるよう、新たに客室を3タイプにクラス分けする。ANAクラウンプラザホテル京都(中京区)も、東京五輪が開かれる2020年に向けて宴会場や客室を改装する予定で、MICE需要の取り込みも視野に入れる。
 各ホテルがMICEに注力する背景には、ブライダル市場でチャペルやレストランを併設する婚礼専用施設との競争が激化していることがある。大阪市では、大阪新阪急ホテルが昨年秋、挙式の打ち合わせスペースを客室40室に改装し、婚礼事業を縮小している。
 MICEは参加者の観光消費額が大きく、各自治体が誘致合戦を展開している。京都市も14年に「MICE戦略2020」を策定し、PRに力を入れている。各ホテルの設備拡充と合わせ、どれだけの会議やイベントを呼び込めるかが注目される。

最終更新:4/17(月) 23:18

京都新聞