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<富山市議選>政活費不正の議員、9人中3人落選

毎日新聞 4/17(月) 11:16配信

 政務活動費の不正で議員14人が辞職した富山市で16日に投開票された市議選(定数38)は、17日未明に結果が確定した。12人が辞職した自民は過半数を維持。不正分を返還し、辞めずに選挙に臨んだ自民7人と民進1人の計8人のうち自民2人が落選。辞職して唯一出馬した元職の浦田邦昭氏(70)=自民を離党して無所属=は議席に届かなかった。不正にかかわった9人のうち3人が落選した。

 当選者は、現職31人、新人7人。党派別では▽自民22▽民進系2▽公明4▽共産2▽維新2▽社民3▽地域政党「政策チーム光」2▽無所属1。

 自民は新人を含めて27人を公認し、過半数を維持したものの、不正発覚前より6議席減らした。2人が辞職した民進系は、不正分を返還した現職、橋本雅雄氏(52)が最下位で議席を確保した。

 昨年11月の補選後に誕生した「光」は議席を維持し、維新も補選で獲得した議席を保った。社民は補選と今回の選挙で1人ずつ増やした。公明は4議席を守り、共産は補選後より2議席減った。

 浦田氏は「市民の厳しい目線と報道で、思うような選挙ができなかった。問題をきちんと説明しようとしたが、不正のイメージを払拭(ふっしょく)できなかった」と振り返った。

 自民は市連幹部が「政活費以外のテーマが市民に伝わらず、かなり厳しい」とみていたが、現職3人を含む5人が落選。その一人で、市政報告会の茶菓子代に酒代を含めるなどして約64万円を返還した現職の吉崎清則氏(53)は「議員としてあってはならないと判断されたのだろう」と言葉少なだった。

 一方、約32万円を返還した自民現職、高田重信氏(62)は謝罪を繰り返す選挙戦で当選。「『もういっぺんしっかりやれ』と温かい言葉をもらい、心を入れ替えて臨もうと思った」と涙ぐんだ。

 自民が議席を保った背景には保守地盤の中で「地域代表」として活動した歴史があり、期日前投票した女性(77)は「昔からよく知っている地元の自民候補に投票した。過ちを改めて再出発してほしい」と語った。【古川宗、鶴見泰寿、塩路佳子、礒野健一】

最終更新:4/17(月) 11:48

毎日新聞