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那須雪崩 検証委初会合、委員長「事実解明が第一」 9月末までに提言書

産経新聞 4/17(月) 7:55配信

 真相究明に向けた第一歩となるのか-。県立大田原高校の生徒7人と教員1人が死亡した雪崩事故を受けて、16日に初会合が開かれた県教育委員会の「那須雪崩事故検証委員会」。検証委が開かれた県公館(宇都宮市昭和)には大勢の報道関係者が集まり、注目の高さを示した。非公開の部分を含めて遺族、負傷した生徒や家族らが傍聴した。

 検証委員会は今後、現地調査や関係者への聞き取りを進め、今後、6月末をめどに事故の原因や状況の検証結果をまとめた報告書を作成、9月末までに事故の再発防止に向けた提言書を宇田貞夫県教育長に提出する予定。

 この日の初会合では、犠牲者に黙祷(もくとう)をささげた後、議事を進行。委員長には戸田芳雄・東京女子体育大教授、副委員長には西村浩一・名古屋大大学院教授が選任された。

 事故の概要については、報告した県教委に対して、委員から詳細な状況を求める質問が相次いだ。また、事故の経過に関する議事は非公開だったが、事故のあった登山講習会を引率した教諭らへの聞き取り調査の内容などが報告されたという。

 会合後、取材に応じた戸田委員長は「具体的な提言のため、事実を明らかにするのが第一」とし、「(県教委が)引率教諭らから話を聞いているが、必ずしも一致していない。不明な点もある」として、検証委としても関係者からより詳しく事情を聴く意向を示し、現地調査も検討。「(委員)10人一緒に調査に行けないかもしれないので(情報を)共有してもらう。新たな問題点が出れば、再調査をするという具合に、ピンポイントで深く追及したい」とした。次回会合は5月中旬以降となる見通しという。

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 ◆遺族ら要望書提出 知事「再発防止を」

 検証委員会の初会合を前に遺族の有志による「那須雪崩事故遺族会」が16日、福田富一知事らに提出した要望書は、事故の経緯の責任の所在について検証を求める内容となっており、遺族らは「真実を知りたいだけだ」と訴えた。

 宇都宮市昭和の県公館で遺族から要望書を受け取った福田知事は「あってはならない重大事故を防ぐことができず、おわび申し上げる。しっかり検証し、真実を明らかにすることで再発防止を図りたい」と応じ、検証委への要望書は宇田貞夫県教育長が受け取った。

 要望書は、事故が起きた登山講習会で雪をかき分けて進む「ラッセル」の訓練について実施を判断した経緯のほか、気象状況をどう把握していたのか▽ほかのルートは検証したか▽緊急時の連絡態勢はどのようになっていたのか-など12項目について検証と真相究明を求めている。

最終更新:4/17(月) 7:55

産経新聞