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【ボート】マスターズチャンピオンの名優たち

4/17(月) 15:12配信

デイリースポーツ

 「ボートレース記者コラム・仕事 賭け事 独り言」

 津ボートで開催されていた「プレミアムG1 第18回マスターズチャンピオン」は16日、今村豊(55)=山口・48期・A1=のマスターズV3で幕を閉じた。名優そろい踏みの舞台で、主役の中の主役・今村が見せた完璧な逃げは感動的なラストシーンにふさわしかった。

【写真】まさに名人の中の名人 優勝した今村豊

 優勝戦ではチルトをハネてカドまくりに出た三角哲男、マーク差しに出た元祖“まーくん”野長瀬正孝もそれぞれ持ち味を発揮。もしも西島義則や大嶋一也がいたら話は別だったかもしれないが、江口晃生はその2人を準優で打ち負かしている。大場敏も準優で名前通りの俊敏差しを披露した。48歳以上の選手による現制度最後のマスターズも、個性と個性がぶつかり合い、さまざまなドラマが生まれた。

 マスターズには、輝かしい実績を持つ選手たちの同窓会のような雰囲気もある。そんなきら星が集まった今大会で、私は優勝戦6号艇の渡辺睦広(48)=東京・63期・A1=に最もシンパシーを感じた。同期の代表選手は今垣光太郎。若い頃、普通のA2だった渡辺は40歳を過ぎて成績をアップさせ、マスターズ史上最難関だった今大会の出場を果たした。

 3月17日に48歳になった渡辺は出場選手の中で最年少。「若々しいレースをします」とインタビューに答える姿は初々しかった。今年2月桐生の関東地区選手権では、28年4カ月目にしてG1初優出。そして初出場のマスターズでG1で2回目の優出だ。超遅咲き万歳!!私はこんな選手にこそ、スポットライトを浴びてほしい。

 本年度から制度が変わり、45歳以上の選手によるG3・マスターズリーグが始まる。現役バリバリのSG選手が乗り込んできて、大人の舞台も様変わりするだろう。テレビドラマの世界では、橋爪功や内藤剛志のように、若い頃脇役だった俳優が40、50歳を過ぎて主役に起用されている。大スターより渋い役者や選手が大好きな私も、人生のマスターズで大逆転劇を夢見ている。(児島ボート担当・野白由貴子)

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