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<都議選>民進、離党者続出 生き残りかけ既に10人超

毎日新聞 4/17(月) 20:31配信

 東京都議選(7月2日投開票)まで3カ月を切り、民進党からの離党者が相次いでいる。これまで公認候補36人のうち現職都議、元職、新人の計9人と、未公認だった現職2人が離党届を提出。ほとんどが小池百合子知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」との連携を目的としている。他にも現職1人が離党の意向を固めた。都民ファーストは無所属候補の推薦を検討する意向で、民進の「離党ドミノ」はさらに加速する可能性もある。

 「民進は受け皿になり切れなかった」。民主党時代に都議会幹事長を務め、17日に離党届を出した石毛茂都議は、こうつぶやいた。民進は今年2月、旧維新系の都議と合流し「東京改革議員団」を結成、会派名から「民進」を消して再生を模索したが、明確な支持回復の兆しは見えていない。今後については「有権者の受け皿になれるような活動をするためにも、都民ファーストとの連携を図りたい」と秋波を送る。

 これまでに離党届を出した11人のうち、既に4人は都民ファーストの公認を受けている。都民ファーストは、既成政党を離党して無所属になった候補者の一部に推薦を出す考えを示しており、離党者には「都民ファーストの推薦を受けて生き残りたい」との思惑が働く。

 都民ファーストは全42選挙区への候補者擁立を目指している。東京改革幹部は「小池氏の人気を背景に、都民ファーストは大躍進するだろう。自民党と議席を分け合ってきた2人区は都民ファーストが割って入ってくるので壊滅だ」と悲鳴を上げる。

 今月7日には、民進の支持組織の「連合東京」が都民ファーストと政策合意を交わし、民進の公認候補だけでなく、民進を離党した都民ファーストの候補者も支援すると表明した。連合との政策合意で「離党のハードルはさらに下がった」(東京改革幹部)。

 都民ファースト幹部によると、民進には昨年末から選挙協力を打診していた。だが民進側の決断が遅れ、小池氏は選挙協力について「民進党丸ごととの連携はない」と明言するに至った。それでも、ある東京改革都議は「離党して無所属になり、連合と都民ファーストからの推薦を得られるよう模索した方が、民進公認よりも票が集まるのではないか」と切実な胸の内を明かした。

 一方、民進党の野田佳彦幹事長は17日の記者会見で、都議選について「都民ファーストがどう動くかは分からないが、我が党の公認候補が当選できるように全力を尽くす」と強調した。公認候補予定者らの離党届提出が相次いでいる点に関しては「困難なときだからこそ、一丸となって心合わせて進んでいけるよう努力していきたい」と述べた。【柳澤一男、樋口淳也】

最終更新:4/17(月) 20:45

毎日新聞