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アグネス・チャン、シリア近隣3か国の難民キャンプ訪問「とても深刻な問題」

スポーツ報知 4/17(月) 16:22配信

 ユニセフ・アジア親善大使としてヨルダン、レバノン、トルコでシリア難民の現状を取材して来たアグネス・チャン(61)が17日、東京・港区のユニセフハウスで報告会を行った。

 4月2日に日本を発ち、シリア近隣3か国の難民キャンプを訪問し、13日に帰国した。

 「シリア国内に行けないとしても、難民として外に出てきた子どもたちの顔は見ることができる。行かなくては見ることができない。決心してハードルを乗り越えた」とアグネス。今世紀最大の人道危機と言われるシリアが内戦状態になって7年目。近隣諸国はシリアを逃れた難民が約1000万人、ひしめき合っている。アグネスはできるだけシリアとの国境に近い地域を訪れたという。

 まずは130万人の難民がいるとされるヨルダン。幼い子どもの難民も多かった。人口750万人の国に130万人の難民が大きな負担であることは想像に難くない。アグネスは「難民キャンプでサービスが受けられるのは難民のうちのヨルダンは10%。90%は街中にいる。そして児童労働がとっても多い。女の子はアラブ社会だからなかなか働けないから結婚させられる。12歳ぐらいの児童婚です。決していいことではない。虐待などいろんな問題が起こる。とても深刻な問題だと思う」と訴えた。

 続いてレバノン。人口450万人の国にこちらは難民が150万人。4人に一人が難民という状況だ。だが、難民政策で政府の案がまとまらず、迷走している状態で「(受け入れ態勢が)一枚岩ではない」と指摘した。

 そして現在、最も多くの難民(300万人)を受け入れているトルコ。アグネスは、アルカイーダ系組織、アル・ヌスラ戦線の活動が活発で激しい市街戦が行われたシリア北部アレッポから避難して来た子どもと面会。自宅の前で地雷を踏んだ人を見て、トラウマとなったという話を聞いて胸を痛めた。そして難民を受け入れているトルコ国民の寛大さに敬意を持ったという。

 「戦争は子どもをものすごく早く大人にしてしまう。女の子は結婚し、男の子は家族を養っていかなくてはいけなくなる。難民をコミュニティーでのボランティアに起用するなどして、難民がいるから(受け入れた)社会が良くなったという現象を作っていかないといけない」と訴えた。

最終更新:4/17(月) 16:22

スポーツ報知