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郡山市長 品川氏再選 浜津氏に3万票差

4/17(月) 10:05配信

福島民報

 任期満了に伴う福島県の郡山市長選は16日、投開票され、現職品川萬里氏(72)が6万7354票を獲得し、元郡山市議の新人浜津和子氏(63)に3万3991票差を付け再選を果たした。品川氏は子育て支援などを訴え、市内全域に築いた後援会を中心に選挙戦を展開し、有権者に浸透した。投票率は過去最低の38・05%だった。当選証書付与式は19日午前10時から市役所で行われる。品川氏の任期は27日から4年。

■開票結果(選管最終、敬称略)

当67,354品川萬里72無現
 33,363浜津和子63無新
  無効1,348 持ち帰り2

【戦いの跡】
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後、2度目の郡山市長選は品川氏が市政の刷新を訴える新人を退けた。震災と原発事故から6年が経過し、復興が新たな段階を迎える中、市民の多くが市政の継続を選択した。
 品川氏は昨年の12月定例議会で再選を目指して立候補を表明した。「市民総活躍郡山」をスローガンに1期4年の実績と、子育てと女性の活躍に対する切れ目ない支援や教育環境の改革、浸水被害対策の推進、環状道路の完成などの政策を訴え、幅広い層に浸透した。
 新人として挑んだ前回の市長選と状況は一変し、連合福島、県農業者政治連盟をはじめ、多くの団体、企業から推薦を受けた。支援する団体、市議、県議の後援組織と市内に築いた約40の後援会を軸に市内全域で優位に戦いを進めた。後半は、前回、支持が広がらなかった旧市内を中心に遊説を重ね、浮動票の獲得に努めた。この4年間、各種会合や催しに小まめに顔を出し、市民との対話を心掛けてきたことも強みとなった。
 浜津氏は今年1月、市議会の最大会派「創風会」から推されて立候補を表明した。小中学校の給食費無料化や保育所の待機児童解消などを訴えて初の女性市長を目指した。前回の市長選で品川氏に敗れた元市長の後ろ盾を得て現市政に批判的な保守系の票を取り込むとともに、共産党の支持を受けた。しかし、出遅れは否めず、知名度不足を最後まで克服できなかった。創風会の市議の一部が選対と距離を置くなど会派が一枚岩になれず、厳しい戦いを強いられた。
 投票率は初めて40%台を割り込み、過去最低となった。現職優位のムードが漂う中、選挙戦は盛り上がりに欠き、市民の関心が高まらなかったとみられる。市選管委は今回、市役所に投票日を周知する横断幕を掲げなかった。期日前投票の出足が思わしくなく、終盤になって急きょ、看板を設置するなど啓発の在り方に課題を残した。(郡山本社報道部長・紺野 正人)

福島民報社

最終更新:4/17(月) 10:15
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