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米国・ニューヨーク・タイムズ「シリア攻撃で影が薄くなった」「100日計画が唯一の成果」

産経新聞 4/17(月) 11:05配信

 米フロリダ州で開かれた米中首脳会談について、米紙ニューヨーク・タイムズは目立った進展はなかったと報じた。同紙は会談前、トランプ大統領と習近平国家主席が世界で最も重要な2国間関係をスムーズに発進させることができるかに注目していたが、「トランプ政権によるシリア攻撃で影が薄くなった」とも指摘している。

 首脳会談後、トランプ政権は両首脳が米中の貿易不均衡問題への対応で早期に成果を出す「100日計画」の策定などで合意したと発表。しかし同紙は8日付紙面の記事で「100日計画が唯一の目に見える成果」と皮肉り、「中国は100日計画を超える譲歩はみせなかった」と分析した。

 トランプ氏は選挙戦中から米国の対中貿易赤字の大きさを問題視。中国による不正な貿易慣行が米国の雇用を奪っていると主張してきた。トランプ政権は首脳会談のなかで中国側も貿易関係の修正に意欲をみせたと成果を強調したが、同紙はこうした見方に冷や水をかけた形だ。

 また同紙は北朝鮮の核問題に関連し、トランプ氏が中国に対して北朝鮮への圧力を強めるよう訴えてきたことについても、「中国は北朝鮮の金正恩体制への対応について新たな提案は示さなかった」と報道し、首脳会談で成果はなかったとの見方を強調した。

 一方、米紙ウォールストリート・ジャーナルも8日付紙面の記事で、「通商関係や北朝鮮に関する問題で合意に至った形跡はない」と報じた。また専門家の見方として、中国は米国によるシリア攻撃をトランプ政権が北朝鮮にも一方的な軍事行動を取る意思があることを示すものだと受け止めただろうと指摘した。

 また同紙は、習氏は秋に予定される最高指導部の大幅な人事刷新を控え、通商関係や北朝鮮問題をめぐる米国との関係悪化を避けようとしているとし、「米中関係の安定化は習氏にとって特に重要だ」とも分析している。(ワシントン 小雲規生)

最終更新:4/17(月) 11:05

産経新聞