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「夫婦の会話」はなぜすれ違う?―その謎と対策

All About 4/17(月) 22:15配信

◆「気持ち」を話す妻VS「事実」を伝える夫

ある日のわが家の会話。テレビのバラエティ番組を観ていた私は、芸人たちのトークに大笑い。そのとき、リビングにやってきた夫に「今、とんねるずのたかさんが○○って言ったんだけどさ、超笑っちゃったよ!」と語りかけました。すると「え? 見てなかったからよく分からない」と答える夫。さらに「だからさ、たかさんが○○して……」と説明すると、「俺、バラエティに興味ないんだよね」とボソリ。……私はチッと舌打ちをして、プンプン。

気がつけば、夫と私の会話はいつもこんなパターンです。私は会話が終わるたびに、「ああ、つまんないこと言うんじゃなかった!」と1人でイライラし、夫はそんな私を「なんで怒ってるんだ?」と不思議そうな目で眺めています。すれ違いぎみな生活を改善させようと、せっかく話のネタを振ったのに、会話は一向に盛り上がらない。この夫婦の噛み合わなさは、いったいどうすればいいのでしょう!?

◆「レポートトーク」と「ラポールトーク」の違い

そんな私の謎に応えてくれたのが、「レポートトーク」と「ラポールトーク」というキーワード。米国の言語学者デボラ・タネンがまとめた、男女によく見られる話し方の違いです。レポートトークとは、事実をレポート(報告)するように、情報を伝えようする話法。一方の、ラポールトークの「ラポール」とは、信頼関係や感情の交流を意味する言葉。つまり、共感や心のつながりを深めようとする話法です。

男性に多く見られるのが、レポートトーク。男性は、職業人生活の中でこの話法を鍛えられます。職場での情報伝達は、感情や主観に流されず根拠を示すことを求められるため、こうした話し方に慣れると、プライベートの中でも知らず知らずのうちにそれが出てしまいます。

一方の女性に多いのが、ラポールトーク。地域や家庭、子どもなど、身近な人と「気持ち」でつながって生活する機会の多い女性は、日頃からこの話法になじんでいます。気持ちを伝え合い共感し合えば、相手との間に信頼を感じ、安心することができるのです。

お気づきの通り、私と夫との会話のすれ違いも、レポートトークとラポールトークの違いによるものだったのです。私が夫に伝えたかったのは、見ていたテレビの内容ではありません。「おかしくて、思わず笑っちゃったんだよね」という感情の投げかけと、「あなたも同じような気持ちになることあるでしょ?」という共感の確認。ところが夫は、「自分はそれを見ていないし、興味がないので、答えようがない」というありのままの事実を返してきました。気持ちを受け止め、共感してもらいたかった私は、的外れな応答をしてきた夫にがっかりしてしまった、ということだったのです。

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最終更新:4/17(月) 22:15

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