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「性感染症のリスクは0にはできません」 間違った知識から卒業するために

BuzzFeed Japan 4/17(月) 14:18配信

リスク0ではなく、リスクを減らす具体的な方策を教える。それが「性と健康教育」が目指すこと……。感染拡大が社会問題化する性感染症。予防教育に取り組む看護師の思いとは。【BuzzFeed News / 石戸諭】

「避妊も性感染症も100%防ぐ方法は存在しません」

「性教育という言葉自体が、時代にあっていないですよね」。そう語るのは、国立国際医療研究センターで、性感染症予防に取り組む看護師の堀成美さんである。

人によって持っているイメージが違いすぎるからだ。

堀さんが、中高生を相手に性をテーマに講演する学校で出会う教員には、こんな人たちが一定数いる。

生命の大切さを教えることを「性教育」だと考える教員、エイズの歴史を教えることをもって性教育と呼ぶ教員ーー。

堀さんは「性の健康教育」という言葉をつかう。本来、健康であるはずの若者に性感染症が広がる、望まない妊娠といった身体的な変化が訪れるからだ。

健康で大事なのは正しい知識である。それは正しい認識から生まれる。

異性愛者のセックスでは、妊娠のリスクを0にはできない。異性愛者、同性愛者に関係なく、性感染症のリスクは0にはできない。しかし、リスクを減らす方法はある、と堀さんはいう。

大前提はこうだ。

中高生に、望まない妊娠や性感染症の怖さを強調して、セックスをさせないようにするという方法は現実的ではない。だったら、実践的にリスクを減らす方法を教える。

例えばコンドームの使い方である。

「お話に行った学校の先生の中にはコンドームって聞いただけで、嫌な顔をする、『そのお話はちょっと……』という反応をする人もいますよ。なにかコンドームに恨みでもあるんですか?って聞きたくなっちゃうんです」

堀さんはここで「正しく使いましょう」とは言わない。

望まない妊娠をした、と病院に駆け込んでくる人の大半は、自分は「正しく」避妊していると思っているからだ。

「正しく使いましょう」では伝わらない

堀さんの話。

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徹底して、具体的に語ります。だって、命に関わりますからね。もしかしたら相手も、自分も死ぬかもしれないから。

コンドームを正しく使いましょうと言って、実際に使えるようになるのはせいぜい1割程度でしょう。

最初に挿入する時からコンドームをつける。さらに気をつけたいならピルを飲む。医学的に「安全日」という都市伝説は存在しません。

妊娠しては困る人生の時期なら、毎日が「危険日」と考えて備えが必要です。

まずはこれを覚えておくだけで、望まない妊娠をするリスクは下げられます。

特に射精時にだけコンドームをつければいい、みたいな大間違いは避けられる。

私は、若いうちから病院にお金をかける人生を送ってほしくないので、こう説明します。妊娠したら最初から10万~15万円は確実にかかる。それも病院にいく時期が遅くなればなるほど、支払うお金は増えていく、と。
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最終更新:4/17(月) 14:18

BuzzFeed Japan