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シリア難民はクックパッドで故郷の味を作る ー 家庭料理の価値を広める海外戦略

4/17(月) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

アメリカの空爆でさらに混迷を極めるシリア情勢。2011年の内戦開始以来、すでにシリアから欧州などに脱出した難民は500万人を超える。多くの難民は故郷に帰れる見込みもないまま、今の祖国の様子をどう思っているのだろうか。実は日本国内で月間6300万人以上が利用するレシピ検索サイト「クックパッド」が今、ドイツに住むシリア難民の間で人気だ。彼らは今、遠く離れた地で故郷の味を検索している。

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東京・恵比寿に本社を構えるクックパッドが、ドイツに住むシリア難民たちの間で同社の検索サイトが使われていることに気付いたのは、今年1月のことだ。同社のブランディング・広報担当VPの小竹貴子氏は明かす。「各国から集まるデータを整理していたら、アラビア語による利用者数が多い国のリストにドイツが入っていることに気付いた。これをきっかけにデータを分析していくと、シリアからドイツに逃れてきた難民がクックパッドを利用していることがわかってきた」

戦禍を逃れ、2年前から母親や兄弟たちとドイツで暮らすBatoulさん(17)は、クックパッドを利用するシリア難民の1人だ。シリアの伝統的なスイーツのレシピを検索していた時にクックパッドの存在を知ったと言う。「クックパッドはわたしのような主婦や若い女性が、シリアの伝統的な料理や新しい料理を作って、そのレシピを共有しているので、安心して利用できる。クックパッドに掲載するために、料理中たくさんの写真を撮るので、わたしのクックパッド好きは家族も知っている」と話す。

「クックパッドには簡単なレシピが豊富にあるところが気に入っている」と話すのはSoso Samman(30代)さんだ。ドイツで落ち着くまでに、いくつもの国を夫や3人の子どもと渡り歩いたと言う。「戦争によってシリアを離れざるを得なかったが、クックパッドを通じてシリア料理のレシピを共有できるのはうれしい。アラブの人たちとコミュニケーションを取るきっかけにもなっている」

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最終更新:4/17(月) 12:10
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