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日本のLED市場、襲い掛かる外資系照明メーカー 五輪特需狙い続々上陸

日刊工業新聞電子版 4/17(月) 18:00配信

レディル、高機能・高付加価値で勝負

 外資系照明関連メーカーが日本市場に本格参入する。フィンランドの反射材・レンズメーカー「レディル」は2017年内に日本法人を設立。照明用電源ICを手がける中国の「インベントロニクス」も2―3年内に日本法人を立ち上げる方向で検討に入った。富士経済(東京都中央区)によると、日本のLED(発光ダイオード)照明市場は約5700億円に上り、今後も成長する見通し。各社は日本にはない高付加価値製品を提案し市場を深耕する。

 レディルはLED照明用の光学設計に特化した企業。必要な場所や範囲に光を当てるなど、効率良く光を制御する技術を得意とする。高付加価値製品を主力に展開している。

 日本市場は光の色や明るさなど照明へのこだわりが強く、品質に対する要求も高いとされる。同社は高機能な製品を訴求すれば商機が大きいと判断し進出を決めた。新設する日本法人では、日本特有のニーズや規制などのマーケティングを進める。日本での展開を足がかりに、アジア市場に本格的に進出することも視野に入れる。

 一方、インベントロニクスはLED照明用の電源メーカーで、世界3位のシェアを持つ。高い信頼性を要する高電圧向け製品が得意で、工場などの産業用や、街灯、スタジアム向けの照明に力を入れる。切り替え需要や20年の東京五輪・パラリンピック開催などを契機に照明需要が伸びるとみて、日本市場で攻勢を強める。

 富士キメラ総研(東京都中央区)によれば、日本のLED製品の出荷量は、20年に15年比約30%増の1億4500万ユニットになる見通し。東京五輪に伴う施設・インフラ整備など首都圏を中心に商機が拡大しており、照明関連メーカーの競争が激しくなりそうだ。

最終更新:4/17(月) 18:00

日刊工業新聞電子版