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お笑い第6世代ブーム到来? 新たな視点でお笑いの「成熟」を目指す

4/17(月) 17:21配信

トレンドニュース(GYAO)

お笑いには過去5回のブームがあった。
第1次は1960年代の演芸ブーム。浅草芸人や落語家たちがテレビに抜擢されてスターになった時代だ。
第2次は1980年代の漫才ブーム。たけしやさんま等の時代である。
第3次は1980年代後半から90年代前半、とんねるず・ダウンタウン・ウッチャンナンチャンらが台頭した時代だ。
第4次は1990年代後半。『めちゃめちゃイケてるッ!』『進め!電波少年』など作りこまれた番組で、大数の芸人が輩出された時代である。
そして第5次は2000年代前期から後期の「ネタ見せ」番組ブーム。その牽引(けんいん)役は、『M-1グランプリ』(テレビ朝日系列)だった。

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M-1グランプリの時代

M-1グランプリは、結成から10年以下(第11回大会以降は15年以下)のコンビ/グループを対象とした漫才のコンクール。2001年にスタートし徐々に人気を博したが、「10年の節目をもって発展的解消することが次につながる」とし、2010年の第10回大会を以ていったんは幕を閉じた。その後5年の空白期間を経て、2015年より復活し、現在までで全12回の実績を誇っている。

M-1グランプリの休止に象徴されるように、2010年代に入るとテレビでネタ番組を見る機会は激減。『爆笑オンエアバトル』(NHK)、『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ)などの人気番組は相次いで終了し、2010年代には毎週レギュラーのネタ見せ番組はほとんどなくなった。2015年にはビートたけしが東スポ紙上で「お笑いブームは完全に終わった。あと10年は来ないだろう」と発言したことも話題となった。

お笑いブームは終わった?

歴代M-1グランプリの視聴率と出場組数を見てみよう。両者には相関関係が見て取れる。
アマチュア参加も認められるこの大会は、回を重ねるごとに参加組数が増加。素人である筆者も趣味が高じて参加した経験を持つほどで、世間の盛り上がりは大きく、最大で4,835組(第10回)もの参加者を誇った。視聴率も2008年には関西で35.0%(関東では23.7%)を記録しピークを迎えたものの、以降は低下し、直近の第12回大会では関西23.8%、関東13.5%に留まっている。

この数字を見ると確かにブームは終わったように映るが、実は2016年の視聴率、出場組数は2005年の第5回大会とほぼ同数である。2005年といえば『エンタの神様』(日本テレビ:2003年~)、『笑いの金メダル』(テレビ朝日系列:2004年~)などのネタ見せ番組が人気を博し、まさにお笑いブームを作り上げていた時期だ。確かにピークの2008年大会より視聴率や出場組数は低いが、人気が著しく低下した訳ではない。むしろ、お笑いが文化として根付き、一定のレベルを保つようになったと言えるのではないだろうか。

データニュース社による「テレビウォッチャー」満足度調査を見ても同様のことが言える。2015年、2016年に放送された『M-1グランプリ』の満足度はいずれも3.8(5点満点)を獲得。これは高評価の基準となる3.7を上回っており、NHKの朝ドラ『とと姉ちゃん』と同レベルの高評価。一定以上の人気を保っていると言える一つの指標だろう。

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