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放課後児童クラブ「待機」3割増 施設と人材、双方課題 佐賀市16年度

佐賀新聞 4/17(月) 9:43配信

 保育園の待機児童が全国的な問題となる中、佐賀市(佐賀県)では小学生が対象の放課後児童クラブ(学童保育)でも待機児童が増えている。5年間で利用者は2割近く増え、昨年度は約2千人が利用し、待機は3割増の83人に上った。市は施設整備と指導員確保で定員を拡大し、待機解消を目指すものの、小学生の保育需要の高まりに追い付かない状況が続いている。

 放課後児童クラブは、共働きやひとり親家庭の小学生を放課後に学校や児童館などで預かる。利用者数(いずれも4月末)は2012年度が1720人。専用施設の開設や増築で定員が増えたことを受け13、14年度は1852人、15年度は1991人、16年度は2021人と増え続けている。

 一方、待機児童数は12年度63人、13年度77人、14年度70人、15年度68人、16年度83人だった。定員拡大で一時減ったものの、16年度は12年度と比べて31・7%増えている。

 共働きやひとり親家庭など家庭環境の多様化で、学童保育の需要は高まっているとみられる。15年度に対象が小1~3年から全学年に拡大したことも、利用者増の一因となっている。

 佐賀市では35校区のうち34校区に放課後児童クラブがあり、定員超過の場合は低学年を優先して受け入れている。本年度は前年度を上回るペースで申し込みがあり、昨年度は7校区で4年生以上を受け入れていたものの、3校区に減った。

 市は北川副小に専用館を新築する事業費など約1億円を当初予算に盛り込み、同校での定員を80人から140人に増やす。児童1~40人を預かるためには指導者2人が必要となるため、定員増には指導者の確保も課題となる。施設によっては、指導員がいないため定員を増やせないケースもある。

 市子育て総務課は「保育施設で待機児童が発生している状況と似ている。施設整備と人材確保の両方が課題で、待機解消の手だてを検討していきたい」としている。

最終更新:4/17(月) 9:43

佐賀新聞