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青森県、獣医師職員確保に注力 給与は全国トップクラス

デーリー東北新聞社 4/17(月) 13:40配信

 青森県が獣医師職員の確保に力を入れている。1日現在、獣医師の資格を持つ県職員の数は155人で、2007年からの10年間で30人減った。畜産業が盛んな同県では、食肉処理場などで獣医師職員の果たす役割が大きく、家畜の衛生検査や防疫上、欠かせない存在だ。減少によって現場の負担が増える現状を受け、県は待遇を見直し、大学の獣医学部卒業生を照準に働き掛けを強めている。

 県で獣医師職員の役割は多岐にわたる。動物愛護の普及啓発にとどまらず、食肉衛生監視や畜産防疫も重要な仕事。昨年、県内で見つかった野鳥の死骸から高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された際も全面的に活躍した。

 だが、行政にとって人材確保は厳しい。獣医師を目指す学生の多くが、動物病院などで働く臨床獣医師を志すためだ。そのため、県の獣医師採用試験は過去5年、1度の募集で定員が満たせず、毎年度再募集が行われている。
 獣医師不足を受け県は、16年度から試験会場を増やし、これまでの東京、青森市の2会場に加え、北里大が獣医学部キャンパスを置く十和田市にも会場を設けた。17年度はさらに門戸を広げようと、北海道にも会場を新設する予定。

 資格の貴重さを勘案して待遇もアップ。初任給調整手当を入庁後15年間支給。16年度から、初めの10年間は月給に4万5千円を上乗せし、15年間の総支給額は全国的にトップクラスの675万円。さらにインターンシップも随時受け入れるなど、もろ手を挙げて入庁を待ち望む状況だ。

 16年度試験では、こうした取り組みが奏功し、受験者は24人と前年度(13人)や14年度(10人)に比べてほぼ倍増。ただ、他自治体との掛け持ち受験や国家試験不合格などを背景に辞退率も64%と高い。定員13人に対し、最終的な採用は8人にとどまった。

 獣医師採用を所管する県保健衛生課では、「獣医師職員の仕事はやりがいが大きい。まずは多くの人に受験してもらえるよう、広くPRしたい」と呼び掛ける。

 本年度の採用試験は5月26日まで受け付けし、定員は13人。採用試験実施日は青森、東京会場で6月11日、十和田、北海道会場は同18日。問い合わせは県健康福祉部保健衛生課食品衛生グループ=電話017(734)9214=へ。

デーリー東北新聞社

最終更新:4/17(月) 13:40

デーリー東北新聞社