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【WEC】シルバーストン決勝詳報:大乱戦の開幕戦、トヨタ8号車が制す。トヨタ7号車はクラッシュも完走

4/17(月) 6:00配信

motorsport.com 日本版

 4月15日、WEC(世界耐久選手権)開幕戦シルバーストンの決勝が行われ、8号車トヨタTS050 Hybridが優勝を果たした。

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 開催地であるシルバーストン・サーキットには、イギリス特有の雨が度々降り、レースは天候によって大きく左右された。

1時間:トヨタ、盤石のペース

 フロントロウからスタートしたトヨタ勢は、スムーズに第1コーナーをクリア。勢いよくポルシェ勢を突き放した。

 レース開始から11分後、ポールポジションからスタートした7号車トヨタTS050 Hybridを姉妹車の8号車がオーバーテイク。LM-GTE Proクラスのトラフィックに引っかかり危うい場面もあったが、トラブルなく切り抜けた。8号車はスピードを上げ、7号車以下を引き離していく。

 レース開始から45分後に小雨が降り始めた。約10分ほどで止んだものの、しばらくウエットコンディションでの戦いに。その直後、先に動いたのはトヨタの2台で、同時にピットインし、タイヤ無交換のダブルスティント。給油のみ行ってコースに復帰した。

 その後、ポルシェ勢もピットイン。こちらもタイヤ無交換のダブルスティントで給油のみ行った。

 レーススタートから1時間の段階で、8号車トヨタと7号車トヨタのタイム差は0.778秒と接戦。3番手を走行する2号車ポルシェ919 Hybridはトップから6.347秒差となった。

2時間:トヨタ、トラブルの兆し

 1時間8分後、再びトヨタの順位が入れ替わった。8号車を担当するセバスチャン・ブエミは、「君の方が(7号車より)遅い」というチーム無線に「ジョークだろう!?」と苛立ちを見せた。

 その20分後、7号車トヨタのマイク・コンウェイがコーナーを曲がりきれずにコースアウトしたものの、レースに復帰した。

 ピットイン予定時刻よりも1分以上遅れて、55周目で8号車トヨタがピットイン。速度制限区間手前でスピードを落としきれなかったブエミは、白煙を上げながら60km/hまで減速。アンソニー・デビットソンにバトンを渡し、新品タイヤを装着してコースに復帰した。

 その翌周に7号車トヨタもピットイン。コンウェイに変わって小林可夢偉がステアリングを握った。

 次の周に1号車ポルシェのアンドレ・ロッテラーがニック・タンディに、その翌周には2号車ポルシェのブレンドン・ハートレーもティモ・ベルンハルトにそれぞれドライバーチェンジを行った。

 この時から7号車のペースは著しく落ちていった。この2回目のピットインで、7号車は2号車ポルシェに先を許し、レース開始から1時間50分後には、1号車ポルシェにまで抜かされてしまった。

 後にトヨタのクルーであるアレックス・ブルツは、その理由について「7号車はリヤのバランスにトラブルを抱えている」ことを公表した。

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