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「エコステ」出発進行 JR武蔵溝ノ口駅

カナロコ by 神奈川新聞 4/17(月) 8:21配信

 JR南武線武蔵溝ノ口駅(川崎市高津区)が17日、水素エネルギーを活用した「エコステ」モデル駅としてリニューアルする。水と太陽光を利用し、災害時に電気が止まっても稼働する自立型のエネルギー供給システムを導入。川崎市によると、鉄道駅への設置は全国でも初めて。二酸化炭素(CO2)削減や省エネ効果があり、帰宅困難者が滞留した際の電源にも利用できる。

 JR東日本が、包括連携協定を結ぶ同市の協力で整備した。駅舎屋上の太陽光パネルによる発電で水から水素を作り貯蔵。ためた水素は、燃料電池を利用して電気と温水に変えられる仕組みだ。

 市などがコミュニティー施設・川崎マリエン(川崎区)で実証事業を続けてきた機器の最新型を導入。水素製造装置や貯蔵タンクが備わった長さ約6メートル、縦と横それぞれ約2・5メートルのコンテナ3基をホーム横に設置した。

 同駅では大規模災害時に約6500人の帰宅困難者の発生が予想されている。システムの稼働により、他の電源が失われても、2日分の電源が確保され、トイレなどの水供給も可能になる。平常時は駅全体の照明のほか、ホームに新設したエコ待合スペースで、夏はミスト、冬は温水のウオームベンチに利用する。

 同市の臨海部事業推進部は「通常の電源が失われ、大勢の乗降客が避難してきた場合でも電源が確保できる。再生可能エネルギーの水素の利活用は始まったばかりで、この供給システムが多様な施設に広がってほしい」と話す。

 「エコステ」に伴い、同駅では照明のLED(発光ダイオード)化、効率の良い空調機器導入など各種の環境保全技術を取り入れた。同市の試算では、こうした対策で年間のCO2排出量は約20%、電力消費量は約13%削減できるとしている。

最終更新:4/17(月) 8:21

カナロコ by 神奈川新聞