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写真×文学の新たな表現、大阪の展覧会

4/17(月) 20:00配信

Lmaga.jp

「ギャラリー176」(大阪府豊中市)で、4月21日からおこなわれる写真家・森山大道の個展は、写真と小説のジャンルを超えた1冊の本の出版記念です。

【写真】photo by Daido Moriyama/『森山大道写真展「Odasaku」』

1960年代から活動を続ける、日本を代表する写真家の一人、森山大道(1938~)。戦前戦後の文壇で活躍した、無頼派を代表する小説家・織田作之助(1913~1947)。ジャンルも時代も違いますが、大阪出身という接点を持つ2人が、このたび1冊の本で共演を果たしました。グラフィックデザイナー/パブリッシャーの町口覚が手掛けた『Daido Moriyama:Odasaku』です。

同書は、森山大道の写真と日本近現代文学を1冊の本の中で交錯させることにより、新しい表現力を持った書物を生み出そうとするプロジェクトで、今回の織田作之助は、太宰治、寺山修司に続く第3弾となります。その内容は、織田の短編小説『競馬』と森山が大阪で撮影した写真を交錯させたもの。写真と小説が響き合い、ジャンルを超えた豊かな世界が形作られています。

森山の個展では、収録された作品のプリントと、展示に合わせて新たに制作したシルクスクリーン作品を展覧。1冊の本の中で拮抗している森山の写真と織田の言葉を、ギャラリー空間に解き放ちます。写真ファン、文学ファンのどちらにとっても見逃せない機会となるでしょう。

文/小吹隆文(美術ライター)

最終更新:4/17(月) 20:00
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