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アグネス・チャン「苦しみ知って」シリア周辺国訪問

日刊スポーツ 4/17(月) 18:39配信

 ユニセフアジア親善大使を務める歌手アグネス・チャン(61)が17日、都内のユニセフハウスで、今月3日から13日のシリア周辺国訪問の報告会を開いた。

【写真】アグネス・チャン

 内戦が続くシリアからの難民を受け入れているヨルダン、レバノン、トルコの3カ国を訪問。動機について「2年前に行きたかったけど、テロなどもあって入れなかった。でも、難民の苦しみを、顔を見てみんなに知ってもらわないと。そう決心して、いろんなハードルを乗り越えて、今回実現しました」と振り返った。

 一夫多妻制が認められているヨルダンでは、女児の7割が、現地の人と結婚して多額の結納金をもらうことで、家計を助けているという。離婚すると結納金の返還を求められるため、簡単に離婚できないのが現実だ。アグネスは、なんとか離婚できた17歳女性を例に挙げ「離婚できたのはまれなケース。彼女は『娘には結婚させません。結婚はひどいものだ、嫁がせてはいけない』と、心の傷は深い。でも彼女は助かった方です。助かっていない子がたくさんいるということを、思わなければいけない」と、難民と受け入れ国の人々との関係性に言及した。

 トルコでは、シリアの自宅前で地雷を踏んだことを機に、子ども7人と逃げてきた姉妹に出会ったという。「自分の家の前で地雷を踏んで、子どもたちの前で2つになったんですよ。戦争に常識があるなら、軍隊が通るような郊外に(地雷を)埋めるのが常識。それで決心して、逃げてきたんです。(難民)登録をすれば治療を受けられるけど、まだできないんです」と、内戦の悲惨さについても語った。

 訪問の感想を「戦争は、子どもをものすごく早く大人にしてしまう。子どもらしく無邪気にいられない。必死で一世代を失わないように、みんな援助しているんだなと思いました」と述た。「難民が経済的にプラスなのかマイナスなのか。どうやって経済的にお互い助け合うか考えるのが大事」と、国際的な協力の大切さを呼びかけた。

最終更新:4/17(月) 23:35

日刊スポーツ