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因果関係「両論併記」/青森中2自殺、遺族が報告書再閲覧

Web東奥 4/17(月) 11:04配信

 2016年8月、青森市立浪岡中学校2年・葛西りまさん=当時(13)=がいじめを訴えて自殺した問題で、遺族らは16日、同市内で、市いじめ防止対策審議会(会長・櫛引素夫青森大教授)がまとめた報告書をあらためて閲覧した。代理人弁護士は報道陣に「報告書は、多重で長期間、心が痛むような攻撃を受けたと認定している」と述べた一方、いじめと自殺との関連の有無については「両論併記になっている」と明らかにした。
 審議会委員から報告書の説明を受けた11日に引き続き、父・剛さん(39)と草場裕之弁護士(仙台市)らが、市教育研修センターで報告書の内容を精査。委員は立ち会わず、市教委職員が同席したという。
 終了後、草場弁護士は報道陣に「報告書はいじめをかなり踏み込んで認定している」と説明。一方で家庭環境や個性、コミュニケーション力など、「もともとある思春期の嵐に加えて(りまさんの)特性についてかなりの記述がある」と指摘し、自殺といじめの因果関係の有無は両論併記だったとの見解を示した。
 遺族側は報告書にある「思春期うつ」の記述について、あらためて根拠を探したが何も書かれていなかった-とも述べた。
 剛さんは「思春期うつの認定が臆測や推測だとすれば、その報告書が世間に広まることは、娘が受けた『ありもしないうわさ(の流布)』のいじめと変わらないと感じる」と語った。
 遺族側は、精神科医の委員の変更や報告書の再精査を求める要望書を市教委に提出する方針としている。

東奥日報社

最終更新:4/17(月) 11:04

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