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志功の板画、弘前市へ寄贈/女性躍動の図柄

Web東奥 4/17(月) 21:14配信

 青森県弘前市の不動産会社経営大川誠さん(62)が17日、棟方志功の板画「揚鷹妃(あげたかひ)の柵」を弘前市に寄付した。同作品は、志功が手掛けた市民会館の緞帳(どんちょう)と同じ構図の板画4枚のうち、これまで所在不明だった1枚とされている。市は19日から市立博物館で展示する。
 大きさは縦40センチ、横60センチで志功の晩年に制作されたものとされる。市民会館の緞帳と同様、2羽の鷹を中心に4人の女性が躍動する姿を表している。市によると、4枚中2枚は「御鷹揚(おんたかあ)げの妃々達々」の作品名で同博物館に、1枚は「道標の柵」の名前で棟方志功記念館(青森市)に所蔵されている。寄付された作品は「道標の柵」を上下反転させた構図となっている。
 約3年前、大川さんの父・忠護さんが志功の作品として、東京都の美術品のオークションで入手。忠護さんの死後、大川さんが市の学芸員に作品を見せたところ価値が高い-と判断されたことから寄付に至ったという。
 17日、市役所で行った寄付贈呈式で葛西憲之市長に作品を手渡した大川さんは「子どもの頃から見ていた緞帳の絵。多くの人に見てもらいたい」と語った。葛西市長は「大事に収蔵し公開していく。いつか(棟方志功記念館から)『道標の柵』も借りて4枚同時に展示できれば」と述べた。
 同博物館で開催中の企画展「輝け!! 館蔵名品BEST40」では「御鷹揚げの妃々達々」の原画2枚を展示。19日からは寄付された作品を加えた3枚を並べて展示するという。

東奥日報社

最終更新:4/18(火) 8:53

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