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ブラックバイト兵庫でも問題化 新入生に啓発

神戸新聞NEXT 4/18(火) 7:30配信

 若者が過酷な労働を強いられる「ブラックバイト」が、兵庫県内でも問題化している。人手不足が広がり、学生アルバイトらに長時間労働をさせる事例も出てきた。新入生がアルバイトを始める4月、兵庫労働局は労働条件の確認を呼びかける啓発キャンペーンを展開。大学側も、学生に紹介する求人情報を選別するなど対策に力を入れる。(末永陽子)


 姫路市内の女子学生(21)は昨年まで、アルバイトと学業の両立が悩みの種だった。当初は飲食店で週に3日働いていたが、従業員2人が辞め、5日働かされるように。試験があるのにシフトを変えてもらえず、単位を落としたこともあった。

 「このままでは学業に差し支える」。昨年、兵庫労働局に相談。雇い主と交渉し、以前の勤務態勢に戻してもらった。「バイトでも休憩や有休が取れるなど、知らないことが多すぎた」と振り返る。

 兵庫労働局では、ブラックバイトに関する相談件数の統計は取っていないが、担当者は「増加傾向にある」と話す。内容で目立つのが「辞めさせてもらえない」「一方的にシフトを変更される」「決められた時間以外に働かされる」など。職種は塾講師や飲食店、コンビニなど幅広い。

 同局は昨年初めて、啓発キャンペーンをした。今年も4~7月、大学での出張講座やパンフレットを通じて防止を呼びかける。担当者は「労働条件を知らずに泣き寝入りする人も多い。労働関係法令を広め、防止に努めたい」とする。

 長時間労働が学業に影響するケースも多いため、勤務先を選ぶ大学もある。

 甲南女子大学(神戸市東灘区)は、アルバイト求人の掲示板で学生に紹介する情報をえり分けている。午後9時以降の労働は基本的に断るほか、お酒を提供する居酒屋や人命にかかわるベビーシッターなどを禁じ、職種も厳選する。

 雇い主との面談もするため、学生からのトラブル相談は少ないという。担当者は「本分である学業がおろそかにならないよう、可能な限りサポートする」としている。

最終更新:4/18(火) 7:47

神戸新聞NEXT