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長崎で「あびき」調査 東大グループ、津波予測に期待

産経新聞 4/18(火) 7:55配信

 東大の研究グループが、長崎湾などで冬から春にかけて、海面が周期的に大きく上下する「あびき」と呼ばれる現象を調査している。あびきは津波と同じように、波と波との距離が水深より長い特徴を持つ。波の動きや広がりが解明できれば、津波予測にも役立つと期待される。今回は航空機でも調査し、空から観測に成功すれば初めてとなる。

 あびきは、約30分の間隔で水位が上下を繰り返す現象。気象庁はこれまで、長崎・対馬から鹿児島・奄美大島といった広範囲であびきとみられる海面変化を観測した。上下幅が2・5メートル以上に達したケースもある。東シナ海で気圧の変化によって起きた波が、海を伝って到達すると考えられている。

 早稲田卓爾東大大学院教授らは平成26年から、津波発生の際に、危険地域を迅速に割り出す方法を研究している。あびきの動きを分析を進めれば、小さな波を感知した時点で、早く確実な津波予測につなげられると見込む。

 あびきの波の上を観測機が一定の高さで飛行し、機体に設置したレーダーで波の高さを計測する。潮の満ち引きや風による影響を除いた、あびきの動きを捉えることを目指す。

最終更新:4/18(火) 7:55

産経新聞