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昭和初期の町家改装、ゲストハウスに 滋賀、建築当時の姿再現

京都新聞 4/18(火) 10:04配信

 大津市中心部に残る空き町家を改装したゲストハウス「大津町家の宿 粋世(いなせ)」(大津市長等3丁目)の竣工(しゅんこう)式が17日、行われた。漆喰(しっくい)の壁や調度品など、建築当時の昭和初めの姿を忠実に再現。取り壊しの恐れもあった貴重な大津町家が1棟、再生した。
 町家は昭和8年の建設で、米穀商の住宅だった。木造2階建てで敷地面積は385平方メートル。建物正面には御影石を使い、長押など和室のデザインが通り側にも表現されるなど昭和初期の大津町家の特徴を良く表しているという。
 宿の名は「大津町家の粋な世界を感じてほしい」と命名。和室や洋室など当時の意匠を生かし、計5部屋を整備した。各部屋には昭和レトロのガラス製のランプシェードをつるし、漆喰の壁も建設当時の雰囲気を再現。引き出しを開け閉めするとハーモニカの様な音が鳴る「オルガンたんす」など、改修中に見つかった調度品も使える形で部屋に置いた。
 式典で、施設を運営する湖北設計(米原市)の世一辰男社長は「空き町家は取り壊され駐車場になってしまうことが多い。このように再生できると、地域の人にも見に来てもらいたい」とあいさつ。越直美市長も「博物館に泊まるようで、大津の歴史と文化を感じられる建物。多くの人が集う空間になってほしい」と歓迎した。宿泊料は1泊朝食付きで6500円から。問い合わせは粋世TEL077(510)0005。

最終更新:4/18(火) 10:04

京都新聞