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【RIZIN】石井慧を復活させた伝説の呪術師ブッチャー

東スポWeb 4/18(火) 11:01配信

 総合格闘技イベント「RIZIN 2017 in YOKOHAMA」(16日、横浜アリーナ)で北京五輪柔道金メダリスト・石井慧(30)が“テキサスの暴れ馬”ヒース・ヒーリング(39=米国)に判定3―0で完勝した。3連敗中と後がない中、復活のノロシを上げた石井を支えていたのは、意外すぎる凶悪レジェンドレスラーの言葉だった。

 絶対に負けられない戦いで、久々に強さを見せつけた。パンチを打ちながら迫ってくるヒーリングに冷静に対応。大外刈りで倒すと、そのまま1R終了まで上からパウンドでダメージを蓄積させた。2Rも同様にヒーリングの上になって何もさせない。最後まで相手が得意とする打ち合いには付き合わず、自分の戦いを貫いて判定3―0で完勝した。

 一昨年12月29日のRIZINでイリー・プロハースカ(24=チェコ)に敗れてからの連敗を3で止めたが、動きの少ない展開で一部からブーイングが起こったこともあり「どうしても勝ちたくて、あまり冒険せずつまらない試合になってしまった」と反省の弁。それでも「次はしっかり見せ場をつくりたい」とあくまで前を向いた。

 そんな石井を支えていたのは、なんと“黒い呪術師”ことアブドーラ・ザ・ブッチャー(76)との出会いだった。石井は「あれは昨年のことです。場所は米国西海岸の都市とだけ言っておきましょう。あのころはまだプロハースカに負けて落ち込んでいたんですが…」と話し始めた。

 ある日、海岸を散歩していたところ、偶然ブッチャーに遭遇したという。「昔から好きだった」という石井は思わず駆け寄り、自己紹介をしてから復活に向けてアドバイスを求めた。するとブッチャーは「イシイよ、なぜ私が『永遠のヒール』と呼ばれているか分かるかい?」と言葉を送った。途方に暮れた石井が「分かりません…」と答えるや、ブッチャーはニヤリと笑い、石井の胸を軽くトンと突いてその場を去って行った。

 それから石井は自問自答を繰り返した。「ブッチャーはブッチャーを貫いたから永遠のヒールになった。つまり、最後まで自分を貫けということだ」との答えに到達。クイントン“ランペイジ”ジャクソン(38=米国)、キング・モー(36=同)戦で連敗しても諦めずに鍛錬を続けることができたのは、ブッチャーの言葉から導き出した信念があったからだという。

 さらに石井は今回のヒーリング戦に向け、ミルコ・クロコップ(42=クロアチア)からも「自分を信じろ」との激励を受けた。ミルコからも「自分を貫く重要性」を説かれて、考えが間違っていなかったことを再確認。この日の「自分の土俵に徹した戦い」につなげた。

 石井は3連敗を喫した選手へのリベンジを望む思いについて「(気持ちは)変わらない。チャンスをいただければやりたい」とキッパリ。ブッチャーとミルコの言葉を胸に、リベンジロードを歩み始めるつもりだ。

最終更新:4/18(火) 11:01

東スポWeb