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「我々はいかなる攻撃も退ける」 ペンス氏の発言全文

朝日新聞デジタル 4/18(火) 2:02配信

 ペンス米副大統領は17日午後、ソウルで韓国の黄教安(ファンギョアン)首相と会談後、共同記者発表をした。北朝鮮をめぐる情勢に比重を置き、最大限の圧力を柱とするトランプ政権の北朝鮮政策を包括的に語る形になった。共同記者発表でのペンス氏の発言は以下の通り。

 (韓国語で)アンニョンハシムニカ(こんにちは)。

 黄教安大統領権限代行様。私と私の家族に対する優しい言葉や歓迎のもてなしに感謝する。韓国は私は副大統領としてアジア太平洋地域の最初の訪問国だ。

 今日、この地に来たことを大変光栄に思う。トランプ大統領のあいさつを皆さんに伝える。大統領に代わり、古い同盟国である韓国に対し、米国の揺るぎない支持を表明する。

 トランプ大統領と私は韓国と米国との強い協力関係に感謝する。韓国の転換期をうまく管理している黄氏と国民をたたえたい。トランプ大統領と米政府は、法治と民主的プロセスに対する韓国民の意志に敬服し、韓国大統領選挙に大いに期待している。

 5月9日、韓国に変化がもたらされるだろうが、選挙結果がどうなろうと、米国の韓国の安全と安全保障に対する意志は確固たるものだと、韓国民に対して確信を持って伝えたい。

 米大統領に代わり、韓国民に対する私のメッセージは以下の通りだ。

 我々は皆さんと100%ともにある。この困難な時期にも我々は自由で安全な未来のため、皆さんとともにある。

 米国は韓国とともにある。そして、自由を守る前線での3万7500人の米陸海空軍、海兵隊の任務と警戒は、両国民の不朽の協力関係の証しだ。

 米韓同盟は朝鮮半島とアジア太平洋地域全体の平和と安全の核心的な柱だ。韓国に対する米国の意志は鉄桶(てっとう)のように強固だ。トランプ大統領のリーダーシップの下、米韓同盟はさらに強化され、両国とアジア太平地域はさらに安全になるだろう。

 我々の固い同盟は、この地域の最も危険で緊急な脅威である北朝鮮に対処するにあたって、最高に強い姿を見せている。1992年以降、米国と我々の同盟国は朝鮮半島の非核化のため、ともに努力してきた。我々はこの目的を平和的に達成することを望む。

 しかし、すべての選択肢はテーブルの上にある。

 過去2週間、シリアとアフガニスタンで我々がとった行動により、全世界は我々の新たな大統領の力と決意を目撃した。北朝鮮は我々の大統領の決意や、この地域の米軍の力を試すようなことはしない方がよい。

 我々は引き続き、防衛的な措置であるTHAAD(高高度迎撃ミサイルシステム)を同盟によって、また同盟のために展開していく。

 韓国の安保のため、包括的に組み合せた戦力を引き続き発展させる。ここ韓国で最近、国防長官が明確にしたように、我々はいかなる攻撃も退ける。いかなる通常兵器や核兵器の挑戦にも、圧倒的で効果的な対応によって対処する。

 戦略的忍耐は、米国の前政権とそれ以前の取り組み方だった。過去20年以上の間、米国と我が同盟国は北朝鮮の核プログラムを平和理に放棄させ、北朝鮮住民の苦難を和らげるために努力してきた。

 しかし、その全ての段階で、北朝鮮は我々の試みに対し、意図的なだましと約束破り、そして核実験とミサイル試射で対応した。

 過去18カ月の間、北朝鮮は2度の核実験を行い、前例のない数多くの弾道ミサイルを発射した。私が韓国を訪れる途上、失敗したがミサイル発射も強行した。戦略的忍耐の時代は終わった。

 今月、トランプ大統領は黄首相と電話で話し、米韓同盟の力を再確認した。私がきょう黄氏に申し上げたように、我々は全ての問題について決断を下して前に進めていくうえで、韓国、現内閣と緊密に協議する。

 我々はそれだけでなく、すべての地域の国家、全ての国際社会が我々と共に北朝鮮に対処するよう求めた。北朝鮮に対し、核と弾道ミサイルの計画を放棄し、近隣国家に対する敵対的行為を終わらせ、自国民に対する抑圧を中止するよう、国際社会全体に求める。

 今月、トランプ大統領は「南方のホワイトハウス」(フロリダ州の大統領の別荘)で中国の習近平(シーチンピン)国家主席と会った。4月7日にあった首脳会談で、両首脳は北朝鮮の兵器開発の脅威の切迫性に対して意見交換し、朝鮮半島の非核化に対する意志を再確認した。

 両首脳は、国連安全保障理事会の制裁決議を完全に履行することを明らかにし、北朝鮮が違法な兵器プログラムを放棄するよう、ともに説得するために協力を深めようと合意した。

 中国のこのような意思の表明は非常に勇気づけられるものだ。しかし、韓国が自国の防衛のための適切な措置をとることに対し、中国が経済的な報復措置をとることについて、米国は問題があるとみている。中国は、韓国がこのような防衛措置をとる必要性をつくり出している北朝鮮の脅威に対応することがより適切だ。

 このように様々な問題があるが、トランプ大統領と私は、中国が北朝鮮について適切に対処するという強い自信がある。しかし、トランプ大統領が数日前に明らかにしたように、万が一、中国が北朝鮮に対応できなければ、米国と我々の同盟国が対応するだろう。

 今日、私はトランプ大統領の代わりに、米国の韓国に対する安全とさらなる繁栄に対する意志を再確認し、韓国民に我々の強固な絆は絶対であると伝える。我々は共通の価値観と犠牲によって結ばれている。

 自由で民主的な韓国は、両国の兵士の犠牲の上に成り立っている。そこには私の父親も含まれている。65年前、私の父親であるエドワード・ペンス少尉は米陸軍45砲兵師団に所属していた。勇敢な韓国軍とともに、この国の自由のために戦った。私の父は、再び家に戻ることができたが、父の友や米軍人と韓国軍人のうち多くの方が亡くなった。このような方々の犠牲によって、両国の自由は永遠に続くだろう。

 我々は一緒に血を流した。我々は一緒に繁栄した。そして、それを基礎に米国と韓国の国民は友に未来に向かっていくだろう。勇気、決意、そして信念をもって我々は(韓国語で)カッチカプシダ(ともに行きましょう)。

朝日新聞社

最終更新:4/18(火) 20:04

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