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17年3.5%成長に上方修正 IMF世界見通し、米経済の加速寄与

SankeiBiz 4/19(水) 8:15配信

 国際通貨基金(IMF)は18日発表の世界経済見通しで、2017年の世界全体の成長率を1月の前回見通しから0.1ポイント引き上げ、3.5%に上方修正した。トランプ政権下での米国経済の加速見通しや、循環的な景気回復の動きを受けたもの。ただしIMFは先進国での保護主義的な動きなどのリスク要因への警戒感も強めている。

 見通しでは先進国の成長率は0.1ポイント上方修正の2.0%とされた。米国は2.3%で前回と同じだったが、16年の1.6%から大幅に成長が加速するとみている。IMFは「トランプ政権による財政拡大や景気の先行きへの自信の強まりが見通しに影響した」としている。

 また日本と欧州については、16年後半に始まった生産や貿易の循環的な回復の恩恵があると指摘。「日本は予想以上に強かった純輸出の後押しが17年も続く」として、17年の成長率見通しを前回から0.4ポイント上方修正の1.2%とした。ユーロ圏の成長率は0.1ポイント引き上げて1.7%とした。

 新興国の成長率は、前回見通しと同じ4.5%とした。中国は0.1ポイント上方修正の6.6%とした。原油など資源価格の上昇でロシアや南アフリカなどの資源国が最悪期を脱する見込み。しかし、サウジアラビアなど中東の産油国は昨年11月末の減産決定で成長が鈍化する。

 一方、IMFは、先進国でみられる保護主義的な動きや、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げが想定以上に速いペースになること、中国からの資本流出の動きなどをリスク要因として挙げた。中東や北朝鮮で高まる地政学的な緊張も含め、世界経済における下振れリスクの大きさに警鐘を鳴らしている。(ワシントン 小雲規生)

最終更新:4/19(水) 8:15

SankeiBiz