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NY市場サマリー(17日)

ロイター 4/18(火) 7:02配信

[17日 ロイター] - <為替> 序盤に対円で軟調だったドルが持ち直した。ムニューシン米財務長官が長期的には強いドルが好ましいとの見方を示したことを受け、ドルが買い戻された。ただ、地政学リスクが懸念されるなか、主要通貨に対してドルの上値は抑えられた。

英フィナンシャル・タイムズ紙によると、トランプ米大統領が「ドルは強くなり過ぎている」と発言したとするウォールストリート・ジャーナル紙の報道について、ムニューシン長官は「短期的な悪影響を指摘したものだ」と説明。その上で「強いドルは長期的に良いことだ」と述べた。これを受けてドル/円<JPY=>は一時、109.05円まで上昇した。

アジア市場の時間帯では、北朝鮮情勢の緊迫化を背景に安全資産とされる円を買う動きが強まったため、ドル/円は一時、昨年11月中旬以来の安値となる108.14円まで下落していた。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>はニューヨーク市場の終盤に0.23%安の100.33で推移している。

クレディ・アグリコルの外国為替ストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は「リスクオフの地合いで始まったが、その後はリスク志向の方向に巻き戻されてきた」と話した。

欧州ではイースター(復活祭)のため休場の市場が多く、取引は閑散。セレブリアコフ氏は、先週末に発表された米経済指標に市場が反応しきれていないと指摘。「18日に欧州市場が開いた際に、追加の反応が少し見られる可能性がある」と述べ、この日のドルの持ち直しをさほど重視しないスタンスを示した。

一方、トルコで行われた大統領権限の強化を目指す憲法改正の是非を問う国民投票でエルドアン大統領が勝利宣言したことを受け、トルコリラがドルに対して上昇した。

<債券> 国債利回りが上昇(価格は下落)。株高に伴って安全資産とされる債券への需要が後退した。ムニューシン財務長官が年内の税制改革見通しを示したとするFTの報道を受け、債券価格は下げを拡大した。

FRBの銀行監督を担う副議長に、ブッシュ(子)元政権下の財務省で国内金融担当の次官を務めたランダル・クォールズ氏が指名される見通しと、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)やブルームバーグ・ニュースなどが伝えた。同氏が指名されれば、銀行部門に追い風となる可能性を指摘する声も聞かれた。

オーバーナイトの時間帯には利回りは2.198%と、昨年11月17日以来の低水準をつける場面があった。北朝鮮を巡る緊張激化に伴い、リスク選好が後退した。

5年債と30年債の利回り格差<US5US30=TWEB>は115ベーシスポイント(bp)と、13日終盤の112bpから拡大した。

キャンター・フィッツジェラルド(ニューヨーク)の金利ストラテジスト、ジャスティン・レデラー氏によると、財務省が先週末、超長期債導入見通しに関する意見をディーラーらに求めたことを受け、長期債がアンダーパフォームした。

14日に公表された米小売売上高、消費者物価指標が弱い内容で、年内さらに2回の米利上げ観測が後退した。

<株式> 主要指数が反発。銀行株やハイテク株を筆頭に、幅広く買われた。

先週はシリアや北朝鮮を巡る地政学的なリスクが相場を圧迫したが、この日は市場の注目が企業業績に移った。

チェース・インベストメント・カウンセルのピーター・タズ社長は「週末に大きな世界的混乱が起こらなかったため、上昇ムードで週が始まった。連休前に組まれた保守的なポジションの巻き戻しが起こった」と話した。

タズ氏によると、先週好決算を発表した銀行セクターが引き続き投資家の人気を集めた。S&P500種指数を構成する企業の業績が全般に「かなり強くなる」との期待が相場を支えているという。

トムソン・ロイター・エスティメーツの推計によると、最新の四半期は500社の利益が10.4%増と、2014年第3・四半期以来で初めて2桁台に乗せる見通しだ。

S&P情報技術株指数は12営業日ぶりに反発。S&P金融株指数も上昇した。

動画配信サービスのネットフリックス<NFLX.O>が3.0%上昇。ただ、同社は取引終了後に決算を発表し、時間外取引では株価が下落した。

クレディ・スイスが目標株価を引き上げたアマゾン・ドット・コム<AMZN.O>とボーイング<BA.N>も上昇し、それぞれ2.0%高、1.9%高となった。

医薬品のインサイト<INCY.O>は10.5%、同イーライリリー<LLY.N>は4.1%、それぞれ下落した。米食品医薬品局(FDA)が、両社が共同開発する関節リウマチ治療薬の承認を見送ったことが嫌われた。

<金先物> 4営業日続伸。地政学的リスクへの警戒感やドル安・ユーロ高に伴う割安感から買われた。

シリアや北朝鮮などの地政学的リスクに対する警戒感が根強い中、この日も安全資産と される金に買いが入り、朝方からおおむね堅調に推移した。また、外国為替市場でドルが 対ユーロで下落し、ドル建てで取引される金塊に割安感が生じたことも相場を押し上げる 要因となった。

ただ、約5カ月ぶりの高値水準で推移していることから、昼前には利益確定の売りも出 て、上値を削った。

<米原油先物> 反落。米国内のシェールオイル増産の動きを警戒した売りなどに圧迫された。

イースター(復活祭)に伴い欧州市場が休場だったため、米市場の商いは通 常よりも薄かった。

米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが13日に公 表した同日までの1週間の国内石油掘削リグ稼働数は13 週連続で増加し、約2年ぶりの高水準に達した。加えて、前週末までに中心限月の清算値 ベースによるプラスでの越週が3週連続となった反動の売りもこの日は出たもようだ。 ただ、エネルギー消費大国である中国の1─3月期の国内総生産(GDP)が実質ベース で前年同期比6.9%増と、2期連続で小幅加速。減税や公共事業などの景気対策の効果との見方から、市場に広がっていた過度の不安は解消され相場を支えた。

最終更新:4/18(火) 7:02

ロイター