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空き町家を宿泊施設に 大津にB&B「粋世」

産経新聞 4/18(火) 7:55配信

 ■外国客向けに市内初 「歴史や文化触れて」

 大津市長等で長年空き家となっていた町家が、外国人観光客向け宿泊施設に改修され、17日に内覧会が開かれた。中心市街地を活性化するとともに、宿泊体験を通じて大津の文化に触れてもらう狙いがあり、市内では初めての取り組み。越直美市長は「これを機に大津に来る人が増えて、さらに大津の町家に住みたいという人も増えてほしい」と期待を寄せている。オープンは27日。

 施設は、宿泊サービスと朝食を提供するB&B「粋世(いなせ)」。経済産業省の「商店街・まちなかインバウンド促進支援事業」の補助金を活用して、米原市の建築設計会社「湖北設計」が長年空き家となっていた町家を購入し、昨年9月から約半年かけて改修した。

 町家は昭和8年に建築され、木造2階建てで敷地面積は385・95平方メートル。かつては米問屋だったという。格子状の「虫籠窓(むしこまど)」や入り口付近にある幅の広い「人見梁(ばり)」など、昭和初期の町家の特徴が色濃く残っている。同社は改修にあたり、当時使われていた形の照明器具を取り寄せたり、しっくい塗りの壁を修復したりと、極力当初の姿を再現した。

 この日の内覧会には越市長も出席し、同社の世一辰男社長からインテリアなどについて説明を受けた。窓から景色を眺めたり、引き出しを開けると音が鳴る「オルガンダンス」に驚いたりしていた。

 越市長は「見たこともないものがたくさんあり、家全体が博物館のようになっていて感動した」と述べた。一方、世一社長は「外国人の方はもちろん、日本の方にも来ていただいて、大津の歴史や文化に触れてもらえたらうれしい」と意気込んでいた。

 粋世は母屋に4部屋、離れに1部屋の計5部屋あり、定員は計17人。料金は1泊朝食付きで6500円から。問い合わせは、粋世(電)077・510・0005。

最終更新:4/18(火) 7:55

産経新聞