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<福島原発事故>東電社食を一般開放 飲食店オープン第1号

毎日新聞 4/18(火) 10:41配信

 東京電力福島第1原発事故による全域避難が続く福島県大熊町の大川原地区にある東電の社員食堂「大熊食堂」が17日から、一般向けに開放された。ランチタイムに営業し、一時帰宅した町民や復興に携わる作業員らが利用できる。原発事故後、町内で一般向け飲食店が「オープン」するのは初めて。

 約250席ある店内は初日、作業員らでにぎわった。みそラーメンとカレーを食べた除染作業員、三川勝さん(32)は「これまでは自宅で作った弁当だったので、温かいご飯はありがたい。ピリ辛カレーのおかげで、午後も元気に働けそう」と額の汗を拭った。

 大川原地区は大熊町が「復興拠点」と位置づけ、廃炉などに携わる東電社員約700人が社員寮で暮らす。大熊食堂は寮に併設され、富岡町からいわき市に避難している飲食業「鳥藤本店」(本社・富岡町)が昨年9月から、社員に朝食と夕食を提供してきた。

 事故後、町内から飲食店がなくなっており、鳥藤本店が一般開放を決めた。町民が自宅に10泊できる特例宿泊が始まる28日に間に合わせたといい、営業担当の森敬信さん(49)は「この店を拠点に復興が進んでほしい」と望んでいた。

 営業時間は午前11時半~午後2時、土日祝日は休業。メニューは週替わりの定食や丼物、ラーメン、カレー、そばなど。問い合わせは大熊食堂(電話070・2016・5969)。【土江洋範】

最終更新:4/18(火) 10:55

毎日新聞