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「君の名は。」米国デビュー絶好調!評論家も絶賛 アニメ部門封切り週末歴代9位

夕刊フジ 4/18(火) 16:56配信

 【LA発】

 日本で大旋風を起こしたアニメ映画「君の名は。」(新海誠監督)が、全米で公開されている。8日の封切り週末の興行収入は約164万ドル(1億8000万円)で13位。「美女と野獣」など大作の上映館数4210館に比べれば、わずか290館だけに大健闘。ポケモンなどのアニメ部門での封切り週末歴代9位の興収を得て、ヒットの兆しが見える。

 本作は昨年8月の日本での公開直後から、欧米でも注目を集めてきた。10月に米バラエティ誌は「新鋭のアニメの才人、新海誠がボディー・スワップで描く異国情緒あふれる娯楽性満載のロマンス」と絶賛。見事な美しいビジュアルを生んだ感性と技術も高く評価した。

 欧米では宮崎駿監督の後継者を求める声が強い。11月に英ガーディアン紙は「日本アニメ界の新しいキングの誕生」と新海監督を位置づけ、「平安時代の“とりかへばや物語”をヒントにした魅惑的な話に潜むフェミニズムや神道の文化的背景」にも言及。「ラブストーリーを求める観客にとっては、身近に感じる現代版“ロミオとジュリエット”」と最大級の賛辞を贈った。

 期待感をさらにあおったのが、今月載った各メディアの映画評。ロッテン・トマトでは支持率が何と97%。なぜ日本で本作が「ハリー・ポッター」より受け、日本の映画史上歴代興収4位、昨年最高の興収249億円(今年4月現在)を得たかにも関心が集まった。

 10日付情報サイトVoxでは「男の子と女の子の体が入れ替わるタイムスリップもの、と興味本位で観たら、あっという間にハマった。『タイタニック』同様、何度もリピートしたくなる傑作」と紹介している。

 LAタイムズでは「この映画の精神はエネルギーにあふれて澄み渡り、衝撃的で賢明」と評価。「喜劇から悲劇、ロマンスへの大胆なシフト」「スマホを巧みに使いながら日本文化へのリスペクトも忘れない」と賛美する声もあった。

 先週、映画館で英語吹き替え版を観たが、アニメだけに違和感がない。私の隣に座った少女が、席から身を乗り出し食い入るように画面に魅入っていた。

 “巫女”や“口噛み酒”などの“異文化”が、一般にどこまで理解されるのかが、ヒットの鍵となりそうだ。 (板垣眞理子)

最終更新:4/18(火) 16:56

夕刊フジ