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<古墳>群馬県内「東日本随一」 総数1万3249基

毎日新聞 4/18(火) 10:56配信

 群馬県教委が2012年度から実施してきた古墳総合調査の最終報告がまとまった。県内の古墳の総数は1万3249基で、そのうち2434基(速報値)が現存していることが分かった。県教委によると、古墳総数は、東日本では千葉県に次ぎ2番目に多く、規模などの「質」では「東日本随一」という。

 県文化財保護課は古墳の情報をデータベース化し、今年度中に一覧表をホームページでも公開するほか、「古墳探し」のようなスマートフォン用アプリも開発する。

 市町村別では、高崎市が2741基(現存639基)で最多。以下、太田市1605基(現存178基)▽前橋市1542基(現存139基)▽藤岡市1511基(現存144基)が続く。

 墳丘の長さが210メートルの天神山古墳(太田市)は東日本最大の前方後円墳で、近畿地方以外では3番目に大きい。

 これまで県内の古墳の公式な数は、1935(昭和10)年調査時の8423基とされていた。その後、新幹線や高速道路の建設工事や、火山灰に埋もれていた遺跡の調査の進展などで、実際にはそれより多くの古墳が存在することが判明。今回、県内全域を現地調査した結果、大幅に増えた。

 県教委は「今後も古墳の調査は続ける」としており、数がさらに増える可能性もある。

 ◇県に「東国文化推進室」新設

 群馬県は、質・量ともに東日本随一の「古墳大国」であることを積極的にPRし、観光振興や郷土への愛着促進につなげていく方針だ。

 そこで今年度、「東国文化推進室」を新設し、「古墳や埴輪(はにわ)なども含め、群馬の魅力を発信していく」(大沢正明知事)。「古墳・遺跡価値再発見プロジェクト」として、古墳や遺跡周辺での体験型イベントを開催予定だ。

 県教委は、実際に古墳に足を運んで親しんでもらおうと、よりすぐりの約80基を解説付きで紹介するガイド本「ぐんま古墳探訪 見て学ぶ東国文化の輝き」を刊行した。写真を多用し、古墳の位置や特徴、埋葬品などを紹介。担当者は「行ってみて、楽しめそうな古墳を選んだ」と話している。

 B5判112ページ。1000部作製し、県内の学校や図書館、博物館などに配布する。販売も検討している。【鈴木敦子】

最終更新:4/18(火) 10:56

毎日新聞