ここから本文です

<座り方>背もたれを上手に使おう 椅子の直角利用して

毎日新聞 4/18(火) 11:37配信

 原稿を書いたり、電話やインターネットで調べ物をしたり、記者の仕事にはデスクワークもあり、座っている時間も長い。日々の仕事での疲れを軽減するため、ファンケル健康増進サービスでは、疲れにくい座り方も教えてもらった。

 「ご自身にとって一番楽な座り方をお願いします」。健康運動指導士の小野麻美さんに言われ、太田も宇多川も迷わず背中を椅子の背もたれに預けた。心なしかお尻の位置は前寄りだ。

 「楽ですよね」と笑顔の小野さん。「2人に共通しているのは、骨盤が後ろに倒れていること。背中が丸まるので、背中もおなかも筋肉をほぼ使っていない状態」という。

 普段の姿勢はどうか。他の記者の原稿をチェックするデスクワークが多い太田は、油断すると猫背になりがちだ。職場の窓ガラスに自分の姿勢が映るため、時折、窓に目をやる。すると、気を付けているはずなのにパソコンを覆うように前かがみになり背中を丸めた自分がガラスに映る。「まずい」。姿勢を正そうと、椅子に浅めに腰掛け背筋を伸ばす。その繰り返しだ。

 宇多川も「いい姿勢」を保とうと意識すると浅めに座り、背筋を伸ばす。その結果、骨盤が前傾して腰が反った状態に。これが、腰や背中に負担をかけやすくしているという。

    ◇

 では、どうしたらいいのだろうか。「まずは椅子の後ろまで深く座ってみましょう」と小野さん。骨盤を真っすぐに立て、股関節を90度にして、へその後ろを背もたれに付ける。椅子の直角になっている部分に斜めにお尻を突き刺すようなイメージが正しい座り方だという。

 実際にやってみると、背もたれを上手に使えば、楽に姿勢を維持することができる。「椅子に頼れば直角になったのか」。思わず宇多川から言葉が漏れる。「なんでそんな単純なことに気付かなかったんだろう……」

 「浅く座って背筋を正す」という就職活動の面接のようなイメージを漠然と「いい姿勢」と思いがちだ。「でも、浅く座れば、椅子の背もたれと背中に空間が空くことによって、時間がたつと背中が丸まってきます」。小野さんが続ける。「深く座った上で大事だと思うのは、ひじの位置です」

 ひじを直角にして全体を机の上に置けば、姿勢はある程度固定されるというわけだ。パソコン画面はほぼ真っ直ぐ、少し見下ろすぐらいの位置が、猫背や反り腰の防止になるという。

    ◇

 「でも……。忙しい時ほどパソコン画面に張り付きたくなる」と太田。「『追い込まれている感』が出ますよね」と宇多川も同調すると、小野さんが言った。「それがお仕事のスタイルなら、その時はその時でいいのです。ただ、終わった時、姿勢の悪さに気付くことが大事。気付いたら一旦戻れば、ちょっとでも負担は減るのではないかと思います」。まずは気付くことから始めたい。

【太田誠一、宇多川はるか】

最終更新:4/18(火) 11:37

毎日新聞