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インフォテリア、英企業買収 ソフトウエアのデザイン強化し海外展開を加速

SankeiBiz 4/19(水) 8:15配信

 ソフトウエア開発を手掛けるインフォテリアは、英デザインコンサルティング会社、ディスプレイス(ロンドン)の全株式を取得し、20日までにM&A(企業の合併・買収)を完了させる。取得金額は700万英ポンド(約9億5000万円)で、取得後5年間ディスプレイスの業績に連動して報酬を支払う。IT業界で機能よりデザイン重視の流れが強くなっていることから、両社のシナジーを生かすことでソフトウエアのデザインを強化し、グローバル戦略を加速させることが狙い。

 買収完了後は、ディスプレイスのデュサン・ハムリン最高経営責任者(CEO)が現職にとどまるとともに、インフォテリアの執行役員グローバル最高執行責任者(COO)に就任する。両社の強みを生かした上で、デザイン志向の次世代ソフトウエアの研究開発を進めるとともに、欧米をはじめとした海外市場の開拓を行う。既に両社はインフォテリアのコンテンツ管理アプリケーション「Tristan(トリスタン)」を共同開発し、機能とデザインをシンプルに使いやすくした「Handbook(ハンドブック)」として英語圏で販売している。

 インフォテリアの平野洋一郎社長は「iPhone(アイフォーン)が初めて世に出たとき、コピー&ペーストもできなかったが世界は熱狂した。ソフトウエアも同様だろう」とデザインの重要性について語る。

 もともとディスプレイスとはソフトウエアのデザインを委託する関係だったが、業務の質が高くインフォテリアのビジネスに理解を示していることから、協議を重ねてM&Aに合意した。

 ディスプレイスは2011年に創業。急成長し、16年12月期の売上高は6億7500万円、税引き前利益は3億1700万円と高収益を上げている。

 米国では大企業によるデザイン会社のM&Aが増えている。ここ数年で金融大手キャピタルワン、SNS(会員制交流サイト)のフェイスブック、コンサルティングのマッキンゼーなどが、相次いでデザイン戦略コンサルティング会社を傘下に収めている。こうした流れから「今後の企業においてデザインがビジネス戦略の核となる。機能ファーストの時代は終わり、デザインファーストに変わる」(平野社長)とデザイン性に注目するようになった。

 今回のM&Aについて平野社長は「市場を牽引(けんいん)するだけでなく、欧米市場進出も加速し、世界展開の大きな一歩と捉えている」と話している。

最終更新:4/19(水) 8:15

SankeiBiz